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(回答先: 真理の追求は世間の意識がどうあれ最優先課題です。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 6 月 16 日 23:50:24)
心地のよい言葉のオブラートに包んだ、偽善と欺瞞に満ちた市民運動/企業活動/NPO活動というのも確かにあると思います。
平和を叫ぶだけの運動なんてのも、偽善ではなくても、戦争がなぜ起こるのかといった根本的な仕組みの部分に触れなかったり、平和をもたらすための具体策を提言していなかったりする場合は、戦争を根本からなくすことはできないでしょう。
そういう運動はやるべきではないと私も思います。
>・・・平和を願ってデモをする事も立派な運動ではありましょうが
>誰にも反対できない「平和を唱える運動」一般で世の中がよくなるとは思えません。
そういう運動を提唱しているつもりはありませんでした。
そういう運動はダメだと昔から思っています。
>我々が人々の意識に合わせるのではなく、人々が我々の主張を理解するように持っていかねばならないでしょう。
社会の実態、からくりの暴露が第一に必要かもしれません。
それによって人々の意識を変えること。これが第一段階かもしれませんね。
そして、暴露だけで終わっては、社会に絶望するだけで終わる可能性大ですから、社会を変えるために何をすることが必要か、という、具体策を提示することが必要不可欠です。
その具体策の提言の時に、大多数の人が、なるほど、そうすべきだ、と納得できるような言葉を使う必要があると思います。
>その折に「財産没収」という言葉を使わないというような事は果たして人々の意識改革をする事につながるでしょうか?
>むしろ、全てをあたり触りのない無難な表現で済ます事になるのではないでしょうか?
没収という言葉は私はやはり過激すぎて賛同を得られにくいと思います。
人々の意識改革をするのには、社会のからくりを暴露すること、そして、それに代わる未来のビジョンを示すこと。
これだけで足りると思います。
「財産没収」というのは社会を変えるための手段ですが、そこの部分は、意識改革とは必ずしも関係してこないと思います。
「全てをあたり触りのない無難な表現で済ます事に」ならないようには注意しないといけませんね。
具体的な事例については私は今回考えていません。
今後の課題にしたいと思います。
>人々の即時的意識は体制によって作られているのです。
>その意識をどのようにして打破するのか?こそが課題であり、その意識に応じた表現で器用に組織しようとしても至難の業でしょう。
上でも書いたように、意識打破には真実の暴露と新しいビジョンを示すことの二つがあればいいと思います。
そして、・・・今思ったのですが、真実の暴露の時は、「帝国主義」とかいうイデオロギーチックな言葉を使うよりも、実際に何が行われているか、ということを説明する方が、よさそうに思います。
運動にイデオロギーが入ってくると、そのイデオロギーに与しない人はその運動に賛同しにくくなります。
もっとも、イデオロギーのない運動なんてありうるのか、という気もするので、難しいところではありますが、運動に普遍性を持たせるためには、イデオロギーチックな部分をできるだけ表面に出さないようにする方がいいのではないかと思います。
反小泉においても、右とか左とかで対立してしまったら、その時点で分断されてしまいます。
運動が成功するためには、目をつぶらないと仕方がない部分もあるのではないかと思います。
>・・・相手に合わせて自分の主張を崩してしまっては無意味です。
もちろん、自分の主張は崩しません。
ただ、主張のやり方を工夫するべきかもしれない、と言っているのです。
>・・・社会の原理の核心部分が暴力的なものであるのなら(実際にそうですが)その暴力的実態を表現する事が必要です。
>何をテロをしようと言っているのではありませんよ。
>支配者の暴力的本質をしっかりと認識する事が必要であるという事です。
>金持ちに対する増税をあらゆる手段で阻止しようとするでしょう。
>そういう対決をやっているのです。
>この対決に目を向けないあらゆる運動が幻想の上に構築された運動であるという事です。
確かに、本質から目をそらしてしまってはダメですね。
>・・・真実を追求する事を嫌がる人々を組織してもしょうがない
・・・
>「真実を追求する事を嫌がる人々」が運動の中でどういう役割を果たすのか?という事です。足を引っ張り運動内部に分裂をもたらすのです。
・・・
>参加してくれてもいいですが、結局、足を引っ張り分裂する事になるだけです。
>それを分かっていてみすみす参加させるのか?という問題があります。
>「真実を追求する事を嫌がる人々」ですよ。
>例えば、やりたい事は「平和パレード」だけであり「9.11の解明」などは無用だと思う人と一緒にやれますか?
実際に運動をやったことがないのでわかりませんが、運動内部に分裂をもたらすのなら、確かに、中に入れるべきではないでしょうね。事あるごとに対立しそうですからね。
>・・・富の再分配をする方法としては取りあえず金持ちに対する増税しかないのに「そういう主張は金持ちの反発を生むから言わない方がいい。」という事なかれ主義に屈する事は現実から目をそらす事と同じなのです。
>しんどい現実に向き合う事なく誰もが反対できない奇麗事を並べているだけの運動なのです。
私は言い方を問題にしているのであって、富の再分配自体を主張するなと言っているわけではありません。
表面では奇麗事を並べていても、実際はそうではない、奇麗事に聞こえる言葉も実態は金持ちにとっては財産の没収だ、ということであればいいと思っています。
今思いましたが、「財産の没収」という言葉は、逆に金持ちから利用される恐れがあると思います。
「富の再分配とはすなわち私たちが苦労して築き上げた財産の没収を意味する。それに賛成することはできない。」って言われたら、どうしますか?逆効果ではないでしょうか。
>・・・金持ちが反発する事を心配する前に金持ちが我々を骨の髄までしゃぶろうとしている現実を知る必要があるのです。
>金持ちは全面対決を仕掛けてきているのであり、その時に我々の方が金持ちの顔色を伺いながら主張するのでは既に戦わずして負けているのです。
真実(この場合、「金持ちが我々を骨の髄までしゃぶろうとしている現実」)を暴露すれば済むことでしょう。
わざわざ金持ちが表立って反発しやすいような言葉を使うのは戦略としてよくないと思います。
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【heart】
また、真実の暴露においてもやはり言い方にも注意が必要かもしれません。筋道づけて、しかしできるだけ簡明に、短い言葉で説明できれば理想的です。これはもう広報戦略です。
大本営発表のウソとの戦いです。
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【ワヤクチャさん】この点は同意します。
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この点は同意していただけるのですね。一つでも同意していただけて嬉しいです。
>「無原則的幅広主義批判」って感じかな?
・・・
>自分の本当の主張を隠して曖昧なままに仲間を増やすというような路線の批判です。左翼の運動用語です。
なるほど。
私が今回主張したことは「無原則的幅広主義」かもしれない、ということですね。
うーん。
しかしこのやり方も一つの戦略としては有り得るのではないかと思います。