★阿修羅♪ > 議論23 > 302.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 通貨発行益(シニョリッジ)について 投稿者 縄文ビト 日時 2006 年 5 月 07 日 16:29:49)
縄文ビトさん、こんにちわ。体調不良のようですね。お気を付け下さい。
“長い休暇を取ったのですが、どうしても疲れが取れなくて、パソコンに向か
うのにも億劫になります、医者は風邪ではないかということで抗生剤を飲ん
でいますが効き目がありません。”
余計な事ですが、抗生剤というのは即効性のものと聞いています。効き目がないとすれば、それは不必要ということでしょうから、直ちに使用を止めた方が良いのではないでしょうか。抗生剤自体は、決して体に良いものではないそうですから。
では、縄文ビトさんの文章から引用して始めます。
“軍用手票は、一般に軍票と言われ戦争において、占領地に駐留する軍の物資の調達や、給与の支払いなどの経費を補うために、政府によって発行された紙幣である。
本国の通貨制度に関ることなく、現地のみで使用できるものであった。本来、終戦後に引換えの保障をしたが、敗戦により大部分は紙幣としての価値をもたなかった。”
通貨の発行が大いなる詐欺である事の実例ですね。
“現在のアメリカが大量のドル札を発行して世界から物を買っていますが
それも通貨発行益(シニョリッジ)ではないかと考えています。”
本質的にはその通りなのでしょうね。しかし、アメリカは旧日本軍より巧妙です。詐欺師としては上級者レベルです。アメリカに物を売ってドルを手に入れた外国が詐欺に気付かないように、そのドルの使い道を用意しています。
一つは、アメリカの政府や民間が発行する債券を買わせること。そのためにアメリカ国内を金利高にしておきます。今一つは、アメリカ国内への直接投資を誘導すること。そのためにはアメリカ国内の景気を維持する財政政策(=赤字財政)をとること。それは同時に株高を作り出し株式投資をも誘導することになります。
一旦外国に支払ったドルをアメリカに還流させることで詐欺がばれるのを防いでいます。そのための必要経費として、外国が所有する対米債権に見合う金利、外国からの直接投資・株取引の利益を支払っています。但し、此れもドルで。
一方、外国から還流してきたドルをちゃっかり対外投資に使ってしたたかに儲けてもいます。結局、ドルが世界を循環し続けるように経済取引を成り立たせることに成功する限り、世間を騙し続けることが出来るわけです。とは言え、対外債務は増大し続けますから、何時までそうした事が通用するのか定かではありません。
“その裏づけが軍事力だといえるのではないでしょうか。もしアメリカに世界をリードする軍事力が無くなった場合ドルがどのように世界に通用できるのか、単なる紙切れになるのではないでしょうか。”
旧日本軍は、自らの占領地だからこそ軍事力を背景に通貨を発行できました。米軍といえども世界を占領している訳ではありませんから、ドルの流通は軍事力に依るとは言えないと思います。
実際は逆ではないでしょうか。強いドルを裏付けとして軍事力を維持することが出来ているのでは。アメリカの軍事力を養うのはアメリカの国防予算でしょう。膨大な国防予算を賄う財源は借金しかありません。アメリカ国債が売れなくなれば終わりです。