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(回答先: 「イスラム」過激派とやらがない場合、世界最強のアメリカの軍事力は何処へ放出すれば良いのか 投稿者 たかす 日時 2006 年 8 月 26 日 12:05:58)
『もう一つの鎖国』カレル・ヴァン・ウォルフレン、p.39
軍産複合体は、今やかつてのように共産党への脅威への対抗といった具体的な目標を失ってしまった。あくまで自己増殖のためにだけ増大し、その勢力が維持されているのである。しかも軍産複合体のコストは非常に高い。
詳細は後述するが、現在のアメリカがその軍産複合体を維持するため、新たな標的として想定しているのは中国であるといえよう。興味深いのは、アメリカの高価な武器の開発、また軍事における先端技術研究が、すべて将来の敵としての中国を想定して行われている点である。
例えば、2006年2月に発表されたアメリカ国防総省の中長期的な戦略文書である「4年ごとの国防政策見直し」の中で、アメリカは地域的な覇権を確立する中で、アメリカに敵対的な行動をとる競争者を阻止したい意向を明らかにし、そのような対象として最も可能性の高い国を中国であるとみなしている。さらに、アメリカがその対応に乗り出さなければ、中国はアメリカと軍事的に競合する潜在的可能性が最も高い国であり、アメリカの軍事上の優位を脅かす可能性があるとしているのである。
アメリカはF−22Aラプター制空戦闘機、DD(x)駆逐艦、ヴァージニア級原子力潜水艦などの高価な先端兵器を次々導入しているが、これらの兵器は冷戦時代のソ連のような超大国との全面戦争が行われるのでなければ何の用途もないものである。そして当然、アメリカは中国をその可能性のある国とみなしているわけである。
別のいい方をすれば、中国との戦争に備えることが、巨大化したアメリカの軍産複合体が将来にわたり収入を得る源となるのである。
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