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(回答先: ↑すみません!!投稿失敗しました(汗;;; 再度アップします、(><) 投稿者 姫 日時 2006 年 6 月 23 日 08:17:59)
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/65_files/Cropto.jpg
申し訳ないのですが、ご認識に少々過ちが・・・
まことに申し訳ないのですが、姫さんは、核融合反応についてあまりご存知ではないようです。
●水素が燃焼するのは酸素との化学反応で、重水素、三重水素とも、化学的な性質は全く普通の水素と同じで、発熱量も同じです。そしてその温度が数百万度という核融合反応を起こすまでに上がることはありえません。空気中で普通に燃焼する場合千度にも達しません。(ケロシンの方がまだ高温を作るでしょうが、これとても鋼材を溶かすにはいたりません。)さらに飛行機に積んでいたとしたらケロシンと一緒に燃え上がって消費されるだけでしょう。また、あの真っ黒い煙でも分かるように、明らかな酸素不足の不完全燃焼が起こっており、水素がその中で燃えたくらいではアルミニウムを溶かすことも無理でしょう。
ご引用の『大出力のレーザーによる「爆縮」によって、核融合に「点火」する』というのは、酸素と化合させるいわゆる『燃焼』とは、全然異なるプロセスです。化学反応は原子の周辺にある電子同士の反応なのですが、広大な原子内の空間にある核(例えば原子1個を体育館くらいの大きさにした場合、原子核の大きさはその中心部にあるホコリの粒1個くらいになる)同士がくっつきあう反応で、突拍子も無いエネルギーが必要です。(ジョーンズ教授は金属触媒による低温核融合を研究、ということですが、これについては私はよくわかりません。)
レーザーによる「圧力」を使って原子核を強引に濃縮させ核融合反応を起こさせることは理論的には十分に可能ですが、まだこの手段で核融合の連鎖反応の実験に成功したかどうかは、すくなくとも私は聞いていません。しかしそれが実際的に可能になったとしても、と非常に強力で大きなレーザー発生装置が必要で、とてもWTCビルに設置できるような代物ではないでしょう。オマケに極めて大量の電力を必要とするはずでそんな電気を供給した形跡についても、私は知りません。
●またもし何らかの手段を使って地下で発生した数百万度もの熱をコアの中を上のほうまで伝わらせたとしますと、鉄柱はすべて熔けてしまい、上に掲げた写真のように部分的に熔かされて焼き切られてバラバラになって落ちるようなことは、決して起こらないでしょう。
(もし上の写真が見えなければ、次のサイトに入り『本当はなぜWTCビルが崩壊したのか?』のところをクリックして、上から約4分の1くらいの場所にある、WTC1のコア鉄柱がバラバラに落ちている写真を見てください。これは鉄柱が部分的に熔け切らされたことの、反論の仕様が無い証拠写真です。)
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/
次の拙稿にこの辺は詳しく書いています。
http://asyura2.com/0601/war81/msg/410.html
より正確には硫黄を加えたサーメイト(thermate:テルマット)ですね
●また、重水素の「重さ」についても勘違いしておられるようです。
もし重水素の原子が2個で水素分子を作ったとしても、分子量は4であり、これはヘリウムと同じです。三重水素だけで分子を作っても分子量は6で、空気の78%を占める窒素の分子量28と比べると非常に大きな差があります。
どのような気体であっても、分子の数が同数の場合には体積は等しく(6に0を23個つけた数の個数のことを1モルと申しますが気体分子1モルの体積は0℃で約22.4リットル)、分子量の比が直接に密度の比となります。重水素2個で作られる分子は、気球に使われるヘリウムと全く同様で、空気中を一気に上って広がってしまいます。『天井に上がっていかない』は誤りです。
それと、広島の原爆で重水素が使われた、というのは初耳ですが、どのような情報源からの情報なのでしょうか。
もう一つだけ、三重水素(トリチウム)は核融合の「燃料」として使うものであり「発生するもの」ではありません。もしトリチウムを使って核融合を起こした場合には爆発の瞬間に中性子線を作り、生物の肉体を激しくいためますので、いわゆる中性子爆弾となるわけです。ただし、もしも核融合反応の引き金としてウラニウム235やプルトニウム239を使用しなかったと仮定した場合、残留放射能はほとんど無いでしょう。(現時点でそのような「超小型水爆」が実際に開発されているのかどうか、私は非常に否定的ですが、原理的には可能です。)
●ついでに申しますが、私は「水素爆弾によるWTC崩壊」は、戦争板(空耳板でもよいですが)でまともに筋を通して情報を出し合って議論すべきものだと思っています。その際に、賛成側も反対側も、決して相手を拒絶してはならないし悪罵の投げつけあいで議論を潰すようなことだけは絶対にしてはならないと考えています。「厳しい議論」と「単なる罵倒と排斥」の違いが分からなければどうしようもないのです。
「厳しい議論」であれば、たとえどちらに結論が出ようとも、それに参加したりまたオブザーバーを務める大勢の人たちに、必ず有益な何かの副産物を残します。「単なる罵倒と排斥」は破壊しか残しません。
さまざまな事実に関するデータがまだまだ不十分であり、各人が一つの方向で推論し仮説を立てて議論を行う場合に、そのような段階で「これを認めないヤツは○○だ」という決め付けを行うことは、私自身は決して行わないし、それを行っている人とはもはや議論を続けても仕方が無い、自ら議論を潰している人だ、と思います。もしも一部の人があくまでそのような姿勢をとり続けるのなら、私はそのような「単なる罵倒と排斥」から身を引かせてもらいます。
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