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(回答先: 盗作絵画が2006芸術選奨で文科大臣賞、文科省・文化庁・美術館の空洞は底なし 投稿者 愚民党 日時 2006 年 5 月 30 日 14:25:22)
■【主張】そっくり油彩 芸術家の誇りはどうした
色づかいや構図だけではない。二人の画家の作品は、人物の動きや表情までもが驚くほど似ている。今春の芸術選奨文部科学大臣賞を受けた日本の洋画家の絵とイタリア人画家の油絵のことである。
イタリア人画家は、日本人画家が盗作したのではないかという疑念を表明しているという。二人の画家には以前からの交流がある。日本人画家は「一緒にデッサンしたため」と説明しているそうだ。
芸術選奨を主管する文化庁は、事実関係の確認に乗り出した。
この問題は国が賞を贈っていることから国際的な波紋を広げかねない。場合によっては日本の芸術や文化の水準も問われかねない。しっかりとした調査が行われることを期待したい。
不透明な部分が少なくないので盗作か否かの件は、ひとまずおこう。
しかし、この日本人画家に芸術選奨がふさわしくなかったのは確かであろう。画家も賞を受けるべきではなかったのではないか。
理由は明確だ。画家の所属する美術団体に昨年の暮れ、イタリア人画家の作品との類似性を指摘する投書があった。画家はそれを知っていた。
たとえ二人で一緒に下絵を描いたとしても、先行作品と塗り絵のように酷似した作品を発表するのは芸術家の誇りに背かないのだろうか。不思議なことである。
芸術選奨の審査委員会も文化庁も選考にあたっては、もっと厳密な審査を行うべきだった。日本人画家の周囲では今回の事態を予感した向きもあったというではないか。
絵画の芸術性は、画家の技量だけでなく知性や感性によってはぐくまれる。それが独創性や個性にもつながるのであろう。
芸術家は貪欲(どんよく)に異種の刺激を吸収する。例えば、ゴッホは浮世絵に影響を受けたが、今回の一件とは全く違う。そこには魂の格闘があり、発展があった。この問題を自省の鏡として画家も審査員も絵画の原点に立ち返るべきであろう。
近年、科学研究の分野でも論文捏造(ねつぞう)などが続いている。独創性が最も尊重されるべき分野での出来事という点で通底するものがあるのではないだろうか。気を引き締めてもらいたい。
http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm
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