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週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
平成十八年(二〇〇六年)四月四日(火)
(第一千六百三十七回)
○「アメリカン・フリープレス」、二〇〇六年四月十日号。
○ここに二つの重要な記事を読む。
(1)四頁、リチャード・ウォーカー。
「ネオコンが、沈みかける船から逃げ出す」と。
(2)一頁、十三頁。マイケル・コリンズ・パイパー。
「ハーバードの教授がイスラエルロビーをこきおろす」
Harvard Professor Slams Israeli Lobby.
○リチャード・ウォーカーの記事は、
米国ネオコンの指導的理論家であった、フランシス・フクヤマが、最近
出版した新著、「America at the Crossroad(岐路に立つアメリカ)」
の中で、沈没しつつあるネオコンから逃げ出そうとして居る、と述べ、
○更にこれは、
米国ネオコンにとって、death knell(死者の死亡を告げる鐘の音、弔鐘)
と見ることも出来ると。
○M・C・パイパーの記事は、
シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授(Prof. John Mearsheimer)と、
ハーバート大学のスチーブン・ウォルトヘ授共著の「イスラエルロビーと
米国外交政策」と言う、八十三頁の大論文を問題とした。
○この二人は、米国の国際政治学界では、有力な主流的学者であると。
○イスラエルロビーを批判するこの大論文は、インターネット上で公表され
たのち、
○三月二十三日、「ロンドン・レビュー・オブ・ブックス」誌に発表された。
http://www.lrb.co.uk/v28/n06/mear01_.html
○三月二十四日から、「ウォールストリート・ジャーナル」などが、前出
論文を批判し始めたとある。
○なお、M・C・パイパーによれば、前出の八十三頁の大論文のうち、
四十頁は、脚注、引用注、だと言う。
○つまり、これは、純然たる「学術論文」スタイルだそうだ。
○日本のマスコミは、今のところ、この大論文を事実上黙殺して居る。
○リチャード・ウォーカーの記事の表題は、
Neo-Cons Jumping Ship とある。
○つまり、沈没し始めたネオコンと言う船から、フクヤマは飛び降りた、と。
○飛び降りるところは海中だが。
○フランシス・フクヤマの新著と、前出二人の学者の大論文と、この二件
の文献そしてその反響については、更に検証して行く。
(了)
【注】
○前出、リチャード・ウォーカーの記事によると、
米国共和党下院国際問題委員会議長、ヘンリー・ハイド下院議員は、
○最近、ネオコン主導の米国イラク中東外交軍事戦略を痛烈に批判する
発言をしたと言う。
このハイド下院議員の政治的発言を、日本のマスコミが報道したかどうか。
未だ調べて居ない。
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