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(回答先: インドの特別な役割とシルクロードを貫く物流網 上海協力機構のもうひとつの顔(日刊ベリタ) 投稿者 Kotetu 日時 2006 年 6 月 23 日 15:04:09)
いかにアジア外交を軽視しているかを示す事実に、2004年中国で開かれたアジア政党会議に自民党は参加さえしていません。
日本共産党のホームページにこんな記事が出ています。
前進するアジア 取り残される自民党政治
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-04/09-ajia/04.html
(対談による詳報は ⇒ http://www.jcp.or.jp/tokusyu-04/09-ajia/040919-nhonbun.html)
日本からこの会議に参加したのは、日本共産党のほかに民主党、公明党、社民党で、自民党は欠席しました。アジアのほとんどの政党が集まり、主要な国々の政権党の首脳部が勢ぞろいしている場に唯一参加しなかったのが日本の自民党だったことになります。
この時の模様を不破哲三・日本共産党議長(当時)が参加記にこう記しています(Web上にはないので、該当部分をスキャナーで取り込み)。
≪「自民党不在」が話題にもならなかった≫
今度の会議に日本から出席したのは、日本共産党のほかは、民主党、公明党、社民党の代表で、政権党の中心をなす自民党は参加しなかったのです。
第一回の会議を調べてみると、自民党からは衛藤征士郎、鳩山邦夫の両衆院議員が参加していました。バンコクでの第二回会議にも自民党は参加していますが、今度は一人も参加しませんでした。当初の予定では、一人の衆院議員が参加することになっていたといいますが、会議に先行する時期にその議員が台湾を訪問し、そのことについて中国が批判的コメントを出したら、「そんなコメントを出すような国にはいけない」といって、自民党の方から出席を取り消してきた、というのが実情だったようです。
しかし、この会議は、アジアのほとんどすべての政権党が集まり、とくに多くの国の政権首脳が集結した会議でした。アジアの将来を考えるなら、なによりも重視しなければならない会議であったはずです。おもだった国の政権党で不参加というのは、日本の自民党だけでした。そこには、自民党のアジア無視の政治姿勢がありありと現れていました。あたかも、それに呼応するような形でしたが、日本のマスコミが、この国際会議にほとんど目をむけなかったことも、メディアとしての国際感覚を疑わせる異常なものでした。
しかし、私が、自民党の欠席という事実以上に驚かされたのは、日本の自民党がいないということが、会議のなかで、まったく話題にならなかったことです(爆笑)。かりにAPEC(アジア太平洋経済協力会議)などの会議で日本が欠席したら、当然、大問題になるでしょう。それが、この会議では、誰もそのことを気にとめないのです。
「話題にしない」どころか、多くの出席者は、自民党がいないことに、最後まで気がつかなかったのではないでしょうか(笑い)。実は、先ほど話したように、私は、会議が終わった日の昼、インド共産党(マルクス主義)のイエチュリ政治局員と昼食をとりながら話し合いをしました。そのとき、日本の政党の状況に話が移り、私が、「こんどの会議には、政権党からは、公明党の国会議員が一人来ただけ。自民党は一人も来なかったんだ」と言ったら、イエチュリ氏はびっくりして、「え、自民党はきていなかったの」(爆笑)と言うのです。
その驚きぷりを見て、私も、はたと気がついたのです。会議で話題にならないはずだ、自民党が欠席していることに、多くの代表は気がつかないまま、会議が終わってしまったんだな、と。これは、アジアの政党の世界では、日本の政権党は、それほどまでに影のうすい存在になってしまっている(爆笑)、そのことの、なによりの現われではないでしょうか。