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(回答先: 台湾 陳外交、米中に波紋 − 東京新聞 (田中宇が分析しそうな感じ) 投稿者 kaname 日時 2006 年 5 月 12 日 11:55:38)
米、台湾総統を牽制 国務副長官「独立は戦争」
2006年05月11日23時34分
米国務省のゼーリック副長官は10日の下院外交委員会の公聴会で、台湾問題について「独立は戦争を意味する」と述べ、台湾独立志向を牽制(けんせい)した。中南米を訪問した台湾の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統は12日に台湾に戻る予定だが、往路に続き帰路も米国に立ち寄らなかった。米側が厳しい条件をつけたためで、陳政権への冷遇ぶりが浮き彫りになった。
陳氏は4日からパラグアイとコスタリカを訪れた。途中ニューヨークなどへの立ち寄りを希望したが、米側は本土から離れたアラスカかハワイを提示。目的を燃料補給だけに限定したほか、「滞在時間は5時間までで宿泊は認めない」などの条件を付けたため、陳氏は中東回りの経路をとった。
陳氏は昨年9月の中南米訪問の際にはフロリダ州マイアミなどに立ち寄った。03年にはニューヨークも訪問して米在住の台湾出身者らの大歓迎を受けている。台湾の最大野党国民党の馬英九(マー・インチウ)主席は3月のワシントン訪問でゼーリック氏と会談するなど厚遇を受けており、今回の米側の素っ気ない対応は際だつ。
背景にあるのは、米政府の陳政権に対する不信感だ。中台統一の将来的な道筋を定めた「国家統一綱領」などの廃止に動いた陳氏に、中台関係の一方的な現状変更に反対する米政府が懸念を表明。中国への揺さぶりを繰り返す陳氏に、ブッシュ大統領が不快感を示したとされる。
中国の胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席が先月20日にブッシュ大統領と会談した直後で、中国に配慮したとの見方もある。
ゼーリック氏は公聴会で台湾の民主化の歩みを評価する一方、台湾政策について「台湾に支持的でありたいが、独立に向けた動きは奨励できない。バランスの問題だ」と述べた。一方、コスタリカで陳氏と会談したワトソン下院議員(民主党)によると、陳氏は「立ち寄り訪問が認められず、尊重されていないと感じた。傷ついた」と話していたという。