★阿修羅♪ > アジア4 > 239.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: まだ初潮もないような11歳の幼い少女が父の決定で上層カーストの男性に嫁ぎ、無理やり性交渉させられる衝撃的映画でした。 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 4 月 26 日 23:23:05)
東京音頭さん、衝撃的な映画ですね。父権男権社会のインドでは女性は受難の日々を送っていると聞いていますが、本当にすさまじい映画です。
ところで私が定期購読している、フォトジャーナリスト・広河隆一さん編集の写真雑誌“DAYS JAPAN” 5月号に、「インド 男子誕生の圧力の影で」という記事が出ていました。この雑誌が主宰している今年度のDAYS国際フォトジャーナリズム大賞を獲得した記事です。
著作権の関係で大賞を取った写真作品を投稿できないのが残念ですが、記事は概略こういうものです。
インドは父権社会なので男子は「希望の灯」。家族の名誉や財産を受け継ぎ、良心の老後の保証になってくれます。対して女子は「邪魔者」でしかありません。おまけに結婚の際には、婚家で虐められないよう高額の持参金が必要となります。
そのためインドでは生まれた女子の多数が生後すぐに殺されます。人口統計で見ても女子の数は際だって少ないそうです。女性は殺害されるか、成長して男子を産むかの極端な運命に翻弄されます。成長した女子は男の子を産む生殖マシーンになるしかない一方で、男女比の不均衡から結婚できない男子が増えており、人身売買で女子と結婚したり兄弟で妻を共有する場合もある、と記事は述べています。
記事にあるいくつか具体例。
オリッサ州のシャンドニ:ニューデリーに行こうと隣人に騙されてハリアナ州の村に連れて行かれ、妻を亡くした70歳の老人と結婚させられます。この老人には60歳の弟と6人の娘がいますが、息子がいません。シャンドニが男子を妊娠したので大事にされます。
53歳のラニ:男の子を授かりました。しかしそれは彼女が7人の娘を生んだ16年後のことです。娘がこの男児の面倒をみています。ラニが妊娠しているはずの期間は身を隠していたので、村人達は「この男児を買ってきたんだ」とうわさをしています。
そのほか男児を授かるために占い師などの力を借りたり、迷信に頼ったりする話が紹介されています。
人口の男女比 女100に対して男119(2000年)