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(回答先: パレスチナ地方選でハマス躍進 主流派ファタハは分裂(朝日新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 18 日 23:37:10)
□「パレスチナ選挙に干渉するな」 ハマス排除求めた米下院決議に批判相次ぐ [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1561864/detail
「パレスチナ選挙に干渉するな」 ハマス排除求めた米下院決議に批判相次ぐ
【アルジャジーラ特約17日】2006年1月25日に実施予定のパレスチナ評議会選挙を前に、パレスチナ自治政府やイスラム系組織が対米批判を強めている。
きっかけは、米下院が16日にパレスチナ関連の決議を賛成多数で採択したこと。同決議によると、米政府の対パレスチナ支援の実施は、イスラム原理主義組織ハマスを来年1月選挙から排除することを条件にしている。
同決議はまた、選挙後のパレスチナ自治政府内にハマス関係者が入り込めば、米国が同自治政府と建設的関係を構築したり、一層の援助を提供することが困難になるとも懸念している。
さらに同決議は、イスラエルとの和平に反対するハマス議員が評議会に誕生すれば、パレスチナ自治政府の活動が制限を受るほか、米国主導による同和平実現にも大きな障害になると警告している。
この米下院決議に対し、自治政府やハマスなどイスラム系組織などから批判が相次いで出ている。
自治政府外務省の幹部は「意見を異にする勢力を選挙から排除しろと迫る同決議は、民主政治の精神から逸脱している。民主主義を奉じるなら、米国は自由で公正な選挙の実施を受け入れるべきだ」と述べ、米国の姿勢を厳しく批判した。
ハマスの対米批判はさらに厳しく、ヨルダン川西岸ヘブロン地区のハマスの選挙担当者は、米下院決議を「露骨で目に余る内政干渉」と退けるとともに、米国の非民主的本質が暴露された」と切り捨てた。
さらに同選挙担当者は、「決議はイスラム教徒に対する米国の節操のない敵意の表れで、この敵意がイスラム世界での反米姿勢を強めさせている」とも述べた。
パレスチナ人民は米国の財政支援かハマスのどちらをとるか、二者択一を迫られているのかとの問いに対し、同担当者は「自由のほうが米国の援助よりも数段重要だ。援助の多くは自治政府当局者たちの汚職でなくなってしまう」と答えた。
パレスチナ自治政府は現在、来年1月選挙に出馬する候補者選びを行っており、ナブルスやジェニンといった主要地区ではハマスが有利に戦い、パレスチナ解放機構(PLO)の最大組織で自治政府を率いるファタハに苦戦を強いている。
一方、イスラエル政府はハマスが1月選挙に参加することに、あくまでも反対するとの姿勢を繰り返し強調している。
イスラエル外務省のレゲブ報道官は米下院決議に関し、「米政府はハマスをテロ組織としており、同決議は米国の政策と矛盾しない」と指摘、その上で、「評議会選挙で万一、ハマスが勝利すれば、和平へのプロセスは凍結されてします」との懸念を表明した。
また、シャローム・イスラエル外相は16日、ハマスが同選挙に参加するならば、イスラエル政府は選挙当日(1月25日)、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、そして東エルサレムの検問所をすべて閉鎖するとの強い姿勢を示した。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2005年12月18日06時36分