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(回答先: 元首相暗殺事件でレバノン大統領を聴取 国連独立調査委 [アルジャジーラ] 投稿者 white 日時 2005 年 11 月 13 日 12:47:10)
□疑惑の大統領に「辞任」コール高まる レバノンの元首相暗殺事件 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1488166/detail
疑惑の大統領に「辞任」コール高まる レバノンの元首相暗殺事件
【アルジャジーラ特約13日】レバノンのエミール・ラフード大統領が、同国のハリリ元首相暗殺事件に絡んで、国連独立調査委員会から事情聴取されたのを受けて、国内政党を中心に同大統領への「辞任」コールが高まっている。
国外からも同事件関与に疑惑の目が向けられており、ラフード大統領は来月バルセロナで開かれる地中海諸国と欧州連合との首脳会議にも招待されていない。
「辞任」コールの一番手はキリスト教ロマン派政党「国民自由党」のドリー・チャムーン党首。同党首はラフード大統領を「シリアの回し者」と口を極めて批判するとともに、「(今年2月の元首相暗殺事件後の)同4月にシリア軍がレバノン駐留から撤退したの機に、大統領は本来、辞任すべきだった」と強調した。
その上で同党首は今回の事情聴取を念頭に、「大統領が少しでも正しい判断力をまだ残しているのなら、明日にでも辞任すべきだ」と詰め寄った。
これに呼応しているのが民主左派運動所属のエリアス・アタラ議員で、「われわれが今、守るべきなのは大統領ではなく、この国自体なのだ」と指摘、さらに「ラフード大統領は直ちに辞任し、大統領ポストを(シリアの)影響下から解くべきだ」と訴えた。
その一方、キリスト教ロマン派の大物政治家2人の間で今、ポスト・ラフードをめぐる動きが激化する様相を見せ始めている。レバノン憲法によると、大統領は同ロマン派、首相はイスラム教スンニ派、国会議長は同シーア派からそれぞれ選出されることになっている。
政治評論家のナシール・アサード氏によると、この2人は自由愛国運動のミッシェル・アウーン党首とキリスト教系レバノン軍団のサミル・ギアギア党首。
アサード党首はこのほど、14年間にわたるフランス亡命生活を終えて帰国し、また、ギアギア党首も最近、11年間の投獄から釈放されたばかりで、両党首が今、次期大統領のポストに照準を合わせ、政治活動を活発化している。
その結果、キリスト教マロン派内で権力闘争が激しくなる可能性も高まっている。これに懸念を示すマロン派司祭評議会はこのほど、「現大統領の進退問題をめぐる政争は、この国の立場を弱める」と指摘した上で、「大統領を論争に巻き込んではならなず、進退論議はやめるべきだ」とする声明を発表した。
同評議会は本来、反シリアの姿勢を取っているが、今回、ラフード大統領擁護とも思える声明をわざわざ出したのには、次期大統領争いの激化がマロン派に混乱を持ち込み、同派を弱体化させかねないとの懸念が背景にあるとされる。
こうした事態について、中立系主要紙のアンナハルは、ロマン派国会議員の寄稿を掲載、その中で同議員は「評議会の懸念は理解できる。ラフード大統領が辞任すれば、キリスト教勢力、特にロマン派の政治的影響が弱まる。同勢力の孤立化は絶対に避けるべきだ」との見解を明らかにした。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2005年11月13日19時07分