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(回答先: 「私の署名が無くともサダムは絞首刑」タラバニ氏(コリエレ)〜死刑反対・イランを語る 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 10 月 22 日 21:40:35)
□「フセイン裁判より治安安定」「神の裁きを」「釈放を」 国民は多様な反応 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1452846/detail
「フセイン裁判より治安安定」「神の裁きを」「釈放を」 国民は多様な反応
【アルジャジーラ特約22日】今月19日にイラク・バグダッドで開かれたフセイン元大統領(68)ら政府・与党幹部8被告の特別法廷に対し、「裁判より治安安定を」と裁判には関心を示さず、悪化の一途をたどる治安の改善を強く求める声が上がったほか、元大統領の出身地では多くの住民が「即時釈放」を訴えるなど、国民間にはさまざまな反応が表れた。
同裁判で元大統領らは、イラン・イラク戦争中の1982年6月、バグダッド北方のドジャイル村で、イスラム教シーア派住民(148人)が虐殺された事件により起訴された。
平服姿で法廷に出た元大統領は、特別法廷の存在自体を認めなかったほか、起訴罪状も否定、全面的に戦う姿勢を示した。
この日の裁判は、生中継ではなかったものの、時間をずらせながらテレビで進行状況が放映された。しかし、国民の中には裁判に全く興味を示さぬ「無関心派」がかなりいた。バグダッド中心部にあるカフェで休んでいた元教師の男性は、裁判について尋ねられると、「それがどうした。今、本当に必要なのはフセイン裁判ではなく、治安の改善・安定化だ」と答えていた。
同市内の荒れ果てた軍施設を住まいにしているジャワドさんは「お医者様、古傷はどうでもいいです。目の前にある新しい傷の治療を」という一昔前の流行歌をくちずさんだ後、南部なまりで「サダムは人殺しだ」と吐き捨てるように言った。
これに対し10代後半の少女たちは「無実」を訴えた元大統領の声を聞いたとたん、涙を流し始めた。そのうちの1人は元大統領が多くのシーア派教徒を殺害したとしながらも、「外国軍が元大統領を追放、逮捕すべきだはなかった」との考えを聞かしてくれた。この少女の親類は元大統領時代にデンマークへ逃げたが、以前に比べて治安悪化が進む現在のイラクに戻るつもりはないと話した。
今回の裁判が外国の影響下で開かれたことに不快感を示したのはウム・アリさんで、「裁判は外国で開くべきだ」と強調した。
商店経営者のアブド・アル・フサインさんも、元大統領が外国の影響下で裁かれることに反対の姿勢を「裁きは神の手に任せるべきだ」としている。
こうした中、裁判開始のタイミングに疑問を投げる者も多い。政治学を教える大学教授は匿名を条件に取材に応じ、「裁判の時期を間違っている」と批判した上で「今、イラクは政治機構の再構築に専念し、国民の間に大論議を呼ぶような問題は後回しにすべきだ」との考えを示した。
一方、フセイン元大統領の出身地で、バグダッドの北方にあるティクリットでは、ほとんどの住民たちが元大統領を現在でも合法的な「大統領」と主張するとともに、元大統領の「即時釈放」を叫んでいた。(翻訳・日刊ベリタ=都葉郁夫)
2005年10月22日18時06分