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(回答先: イラク スペイン:3米兵に国際逮捕状(コリエレ紙)〜03年の記者狙撃事件 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 10 月 21 日 00:33:44)
米国は即座の拒絶はしないものの、協力の姿勢は見せず(エル・ムンド、エル・パイス)
10月19日と20日のエル・ムンド、エル・パイス両紙は、このスペイン最高裁判事サンチアゴ・ペドラス(Santiago Pedraz)の、バグダッドでのホセ・コウソ殺害に関して、米国に対する犯人の兵士の逮捕・身柄引渡し要求に対して、ペンタゴンが、即座の拒否はしないものの、冷淡な反応であることを伝えています。
20日付エル・パイス
http://www.elpais.es/articulo/elpporesp/20051020elpepinac_10/Tes
El Pentágono se limita a reiterar el pésame
『ペンタゴンは弔意を述べるだけにとどめる』
19日付エル・ムンド
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/10/19/espana/1129755227.html
El Pentágono afirma que ha cooperado con España para esclarecer la muerte de Couso
『ペンタゴンは、コウソの死を明らかにするために、今までスペインに協力してきている、と主張』
これらの記事によりますと、米国国防省は、2003年4月にバグダッドのホテル・パレスチナで取材中だったテレ・シンコTVのカメラマン、ホセ・コウソを、戦車から狙い撃ちで殺害した3名の米国軍人に関して、Barry Venable中佐が「深刻に受け止めている」と遺族に対する弔意を表しましたが、「今までもこれに関しては米国政府はスペイン政府に協力してきている」と述べたにとどまり、要請に対する協力の姿勢を表すことはしませんでした。
ペドラス判事が引渡しを要請しているのは、Thomas Gibson軍曹、Philip Wolford隊長、Philip de Camp大尉の3名で、アスナール政権時に「戦闘中の事故だった」という説明にアスナールは納得して引き下がっています。世界中で治外法権が当たり前と思っている米国がこれに応じるとは到底思えませんが、今後どんな対応をするのか、注目しておきます。
これは今までにも投稿したことがありますが、この殺害の後で、マドリッドに英国外相のジャック・ストロウがやって来たときに、30名ほどの各TV局のカメラマンが協力して、ストロウの前で取材を拒否する意思を示すためにカメラを地面に下ろし、腕組みをして取り囲んでにらみつけ、無言の抗議をしていたことを思い出します。一つのカメラだけがこの様子を撮影して、各TV局の協力でその映像をどの局でも放映していました。
ストロウの引きつった顔と、その横でオロオロするスペイン外相(当時)アナ・パラシオの姿が実に印象的でした。