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(回答先: イラク憲法めぐる国民投票で規定変更、スン二派反発 [CNN]【過半数や2/3の分母をめぐるもの】 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 05 日 17:54:18)
【カイロ高橋宗男】イラクの新憲法草案の是非を問う国民投票が今月15日に迫る中、草案承認の要件をめぐり移行国民議会が混乱した。イスラム教シーア派・クルド人勢力が多数派を占める議会は、少数派スンニ派が不利になるイラク基本法(暫定憲法)の新解釈を持ち出したが、スンニ派の反発や国連や米政府の批判を受け、5日になってこれを取り消した。各派の対立激化は回避された形だが、法律解釈をめぐる混乱は、自派の利益をなりふり構わず追求する「イラク型民主主義」の実態を浮き彫りにした。
イラク基本法は憲法草案承認の条件を「国民投票で投票者の過半数が賛成し、3県以上で投票者の3分の2が反対しないこと」と定めている。しかし、移行国民議会は2日、「投票者」の定義について新解釈を打ち出し、承認の要件を「実際に投票した人の過半数の賛成」とする一方で、否決には「登録有権者数の3分の2の反対」が必要とすると決定した。
スンニ派は「3県以上で投票者の3分の2」という規定を根拠に、同派が多数を占める3県で反対票の結集を呼びかけ、憲法草案の否決を目指してきた。しかし、「登録有権者数」が基準になれば、実際には棄権者も多いため、3分の2のハードルが高くなり、否決はほとんど不可能になる。
「投票者」を2通りに定義する二重基準で、草案承認を目指すシーア派・クルド人勢力に有利な恣意(しい)的解釈。国連や米政府も「国際標準に合致しない」と批判し、移行国民議会に再考を促した。
こうした圧力を受け、移行国民議会は5日に先の新解釈を取り消し、問題となった「投票者」については「実際に投票した人々」との見解を表明した。AP通信によると、移行政府のクバ報道官は「我々は国民投票の正当性と信頼性に重大な関心を払っている」と釈明。バグダッド駐在の国連報道官は歓迎を表明した。
毎日新聞 2005年10月5日 23時20分 (最終更新時間 10月5日 23時21分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051006k0000m030120000c.html