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(回答先: test21 投稿者 姫子音 日時 2006 年 1 月 10 日 17:31:59)
(AFP=時事)
2006年1月15日17時31分更新
空を覆うムクドリの群れ=アルジェリア
★ 駅前
ゾワー、ゾワー。ものすごい羽音をたてて、鳥の大群は駅前ローターリーを竜巻のように旋回した。ムクドリのねぐら入りである。秋は、スズメやムクドリが思いがけないところに大集団のねぐらをつくる。先日、千葉県松戸市にある八柱駅前に、ムクドリのねぐらがあるという情報を得て取材に出かけた。そこでは予想を超えるスペクタクルが待っていた。
駅前のねぐら
ねぐらがあるのは、千葉県松戸市、新京成電鉄とJR武蔵野線が交差する八柱駅(新京成)と新八柱駅(JR)の駅前ロータリーである。
現場にはじめていったのが、10月7日の午後4時半。ロータリーのケヤキに、ムクドリの姿はない。客待ちをしていたタクシーの運転士さんにムクドリは、5時頃に帰ってくると教えてもらった。
聞くところによると、数年前から夏の終わりから秋になると、たくさんのムクドリがあつまってくるようになったらしい。この沿線には、ムクドリのねぐらが何カ所か知られている。その中の新松戸のねぐらは、2001年に木を切られてしまい消滅した。その個体群が八柱に移ってきたという説もある。
そして、4時55分。ついに、ムクドリの第一陣があらわれた。
数にして300羽くらいか。群れは、一気にねぐらのケヤキに降りないで、ロータリーの上を旋回している。
その後も、次々と群れが飛来し、次第に数を増していった。
数千羽の群れとなる |
町中の一大スペクタクル
帰ってきたムクドリの群れはすさまじい。安全を確認するためか、群れはなかなか木に降りようとはしない。そのため、大集団となったムクドリの大群は、大声をだしながら、しばらくのロータリーの上を旋回し続けた。それはまるで虫の大群か、竜巻のようである。あまりにもの光景に、駅前に降り立った人は、唖然として空を見上げていた。有名なイギリスBBCのアッテンボローの自然番組には、よく大迫力の群れ飛ぶ鳥たちの映像が登場するが、なかなかどうして、このムクドリのねぐら入りは、それに負けないスペクタクルだ。しかし、駅前の店の人などは、見慣れた光景なのかあまり関心がない。私が思うに、これは見せ物として十分通用するイベントである。でも、本当は町の人は、鳥が集まってくることを歓迎していない。本屋さんの奥さんに話を聞いたが、どうにかいなくなってほしいということだった。
スズメが眠る街路樹 |
意識の外にあるスズメの存在
ねぐら入りを観察していて、スズメも同じ場所に寝ていることに気がついた。それもよくみるとムクドリとの種間関係がおもしろい。はじめ、スズメはムクドリが眠るケヤキの梢にいた。しかし、ムクドリがあらわれると、スズメはそそくさと歩道に植栽されているクスノキに移動してしまった。やはり多勢に無勢はかなわないので譲ったのであろうか。しかし、スズメも数が多く、1000羽以上はいると思う。スズメたちは、バス停のある人の頭のすぐ上でにぎやかに眠りについた。ここでおもしろかったのが、町の人は、スズメが寝ていることは全く知らないと言うことがわかった。カメラを向けていると多くの人が関心を持ち始め、何を撮しているのか聞いてくる。「スズメですよ」と言うと「ちがうわよ。ムクドリよ」と訂正されることが度々だった。「イエ、スズメですよ」と教えてあげると、感心する人が多かった。いかにスズメは注目されていないか物語っている。まさにスズメは空気みたいな存在なんだなと思った。
眠るスズメたち |