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(回答先: 児童虐待急増で、「児童養護施設バンク寸前に」{東京新聞}・・・世の中がすさめば、しわ寄せは子供へ 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 3 月 03 日 21:41:51)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060303/mng_____sya_____010.shtml
【関連】『まるで野戦病院』
心に傷 子ども続々
「まるで野戦病院のようだ」。虐待を受けて保護される児童が増え、受け入れ定員いっぱいの状態が続く児童養護施設の現場から、こんな悲鳴が上がっている。子どもの心理的なケアや虐待を重ねた親への対応、月十回以上の宿直勤務…。少人数でさまざまな対応を迫られる職員の疲労も限界に達している。
内臓破裂で三カ月の入院。あごを複雑骨折。東京都内のある児童養護施設に最近入所した児童二人はどちらも、親から日常的に殴られるなどの虐待を受けていた。
施設は満員の状態。虐待を受けた児童が半数以上に上る。「何とか対応できるのは生命にかかわる緊急のケースだけ。通常保護すべき子どもを受け入れる余裕がなくなっている」と園長は言う。
虐待で傷付いたトラウマ(心的外傷)から、問題行動を起こす児童も多い。職員に包丁を振り回す子も。傷を癒やしながらの試行錯誤が続く。体制が手薄なグループホームの宿直は月十回を超える。疲れ切って施設を去るスタッフも多い。
「家庭で心に傷を受けた子どもが続々と送られてくる。治ったと思ったらそのベッドがすぐ埋まっていく。まるで野戦病院のようだ」
そんな中で今年一月、都から定員超過の受け入れを依頼された。児童数が増え、抱える事情も複雑化している。なのに職員配置基準はしばらく見直されていない。
「こんな状態で子どもたちの傷を癒やし、自立をはぐくむことができるのか」。そう言って園長はため息をついた。
児童相談所の抱える事情も深刻化している。横浜市の中央児童相談所によると、一時保護所に保護されている児童は九十八人。二月中旬時点で定員を約17%超えた。
施設の空きがなく、入所待ちの状態が続いているためだ。二〇〇四年度で定員を超えたのは二百四十八日。百三十八人が原則的な入所期限の二カ月を超えるなど、保護が長期化している。
「受け皿がないので空きを待つしかない。夜間の対応もあるので保育士のアルバイトを雇い、急場をしのいでいる状態」(同相談所)
虐待のケースなどでは親の同意なく、児童を一時保護することもある。「親から引き離して保護したのに行き場がない。事故が起きたら、との懸念が頭から離れない」と別の児相関係者は話す。
同児相の三宅捷太(しょうた)所長は「虐待を再生産させないため、長期の支援と一時保護所からの“出口対策”が重要だ。児童相談所や児童養護施設の役割がより問われるが、福祉の現場で増えるのは予算より、負担ばかりだ」と、苦しい事情を打ち明ける。