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(回答先: 労働時間多く・年収少なく、アニメーターの実態調査(読売新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 01 日 19:21:37)
しんぶん赤旗からhttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-11-03/2005110315_01_2.htmlより引用
2005年11月3日(木)「しんぶん赤旗」
アニメーター過酷
朝から深夜まで働き年収は100万円未満
芸団協が調査
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世界的に評価が高く、国際的な競争力のある輸出産業として注目されている日本のアニメーション。作画監督や原画、動画、動画チェック、演出などに携わるアニメーターは、一日平均十・二時間、年間総収入は三百万円未満が65%にものぼり、百万円未満の収入しかない人も26・8%も占めることが二日、日本芸能実演家団体協議会(芸団協、野村萬会長)の調査で分かりました。
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芸団協は、一九七四年から五年ごとに、芸能実演家の生活実態調査を行ってきましたが、今回で七回目。今回初めてアニメーターと映画、放送などメディアスタッフも対象に加えました。アニメーターの調査は、三百七人に調査票を配り、九十七人から回答を得ました。
とりわけ過酷な実態が明らかになったのは原画を基に動きを描く動画担当者です。年収百万円未満が73・7%も占めています。動画一枚の単価は百―二百八十円、平均百六十六・九円、労働時間は一日平均十―十五時間です。
アニメーター全体でみると、健康診断を毎年受けているのは41・2%、今まで受けたことがないのが34%。病気や病状があっても治療を受けていないのが27・8%、休養か市販の薬などを飲んで済ましているのが65%にもなっています。仕事上の傷害・病気になっても九割が自己負担です。
仕事上の契約書がないのが77・3%にものぼっています。
■映画・放送でも
一方、映画、放送などメディアスタッフでは、深夜や徹夜作業が多く、深夜作業は二―三日に一日、徹夜作業も五―六日に一日で、「映像や舞台現場に長時間かかわることで収入を支えている」のが実態です。
芸能実演家の実態では、仕事が無くなったときの補償について七割以上が不安を持ち、年金など老後の補償が十分でないと答えたのが59・4%にのぼっています。
仕事の量は、五年前よりは少し増えているものの年収が百万円未満が前回6%だったものが今回は14・7%と倍以上増えています。
調査プロジェクトの高橋邦夫委員(映演労連委員長)は「この結果を地位向上に役立てていきたい」と話しています。
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■食事はカップめん暮らしは親の援助
アニメ演出家の有原誠治さんの話 アニメーターの実態を色濃く映した結果になりました。朝早くから真夜中まで働く。食費もままならず、カップめんか食事抜き。一人暮らしは困難で仲間と共同生活か親の援助で生活しています。過酷な状況におかれ、長く続かず転職してしまう。一方、アニメ制作会社はもうかっている。アニメーターの悲惨な状況を改善させるために社会的に下支えする制度が必要です。