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(回答先: 明治安田生命:不当な不払い 過去5年間で計1053件 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 22 日 00:53:30)
明治安田生命保険は21日発表した不当な保険金不払いに関する社内調査報告で、同社の内部管理体制の深刻な不備を詳細に描き出した。一方、経営陣については、不払いの実態を十分つかんでいなかったとして直接の関与を否定。経営方針を誤解した現場に問題点があったとの同社のこれまでの説明を追認する結果になった。【竹川正記、宮島寛】
◆ずさんな内部管理
報告書によると、合併前の旧明治生命保険の保険金支払い部門は収益拡大のため、保険金の支払いが予想を下回った時に生じる「死差益」について、「39億円アクションプラン」などといった数値目標を掲げて支払額の圧縮に力を注いだ。金子亮太郎社長ら経営陣も、支払額を特に減らした担当者に社長賞を贈り、不払い行為を事実上、促していた。
検査部門も、契約者側の過失をより幅広く解釈し、不払いを拡大させる根源になった02年の支払い査定基準改定を見過ごした。
◆経営関与は?
報告書は、不払いが経営陣の指示とは認めなかった。理由として、不払いの情報が経営陣に届いていなかったことを挙げる。00年度には568件だった支払い関連の苦情件数は02年度には2488件に急増し、この件数は役員会にも報告されていたが、経営陣の注目は支払額圧縮に集中していた。
◆弱い危機感
「契約者の信頼回復は待ったなし。スピード感をもって改革を進める」。金子社長ら経営陣は21日の会見で強調した。しかし、今年2月の不当な保険金不払いの発覚から半年以上もたったのに社内処分もし切れず、7月に辞任表明し求心力を失った金子社長がいまだにトップを継続。契約者からみれば、改革への姿勢を疑わせる状況だ。
不払い問題の打撃で、同社の今年4〜8月の新規契約高は前年同期比28%減と大きく落ち込んだ。金子社長ら経営陣が当初、問題を「現場の暴走」と甘く見て、責任逃れをするかのような姿勢を取ったことが契約者の不信を増幅した。金子社長は再発防止策について、「社外の目やチェック機能が重要」と述べたが、「社長ら経営中枢が今回の問題への危機感を欠く状況では、どんな改革策をまとめても機能しない」(他の大手生保幹部)との見方が強い。
毎日新聞 2005年10月21日 21時05分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20051022k0000m020077000c.html