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(回答先: 一審無罪判決破棄、被告3人に罰金刑 立川ビラ配布訴訟 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2005 年 12 月 09 日 12:01:01)
控訴審不当判決に対する声明文
本日の控訴審判決で有罪判決が下された。これは不当な判決であり、裁判所を糾弾するとともに、上告し最高裁で無罪判決を勝ち取ることをここに宣言する。
控訴審において検察側は他の商業ビラ配布事例でも、逮捕・起訴された事件があり、有罪になった例もあると主張してきた。しかし、1日に何百万枚ものチラシがポストに配布される中で、検察側の上げた事例はそのうちのごく一部でしかなく、検察側に都合のいい事例のみを取り上げたものである。ピンクチラシと言えども配布を即逮捕・起訴することは大いに問題だが、本件事例とは共通項が少なく、検察側の都合のいい事例のみを取り上げたきらいがある。裁判所は残念ながら、こうした側面を見ずに検察側の主張を受け入れたのである。
私たちは一審に引き続き、改めてこの弾圧の不当性を公判廷で明らかにしてきた。一審の無罪判決では全国紙・地方新聞が大きくこれを取り上げた。社説にまで取り上げた新聞も多数あり、その社説の主張はすべて無罪判決を支持し、警察・検察の捜査や起訴を何らかの形で批判するものだった。世論そのものが無罪判決を圧倒的に支持したと言える。
残念ながら、判決後も葛飾区ではマンションのチラシ入れを住居侵入罪で逮捕・起訴する事件があり、また今年秋には世田谷での官舎チラシ入れを国公法違反で起訴するという事件も起きた。チラシ入れを様々な法律を流用し、こじつけて逮捕・起訴する流れそのものには歯止めがかかっていない。
今年秋の総選挙でも多数の政党チラシが地域に配布された。こうした政党の政治活動にとってポスティングは政治的な主張を人々に伝える重要な伝達手段である。それは市民運動でも同様である。これまで反戦チラシや日の丸君が代押しつけ反対のチラシ、赤旗の号外など現在の政権に対する批判的な主張のものだけが弾圧されたことは明らかだ。これは明白な政治弾圧なのである。
小泉内閣はイラクへの海外派兵を延長し、東部方面隊から選抜された部隊を来年からイラクに送ろうとしている。サマワでは自衛隊宿営地への着弾や車両へのデモ隊の投石が起こるなど、ますます不穏な情勢になっている。自衛隊は一刻も早く撤退すべきなのである。弾圧はこうした派兵を続け、不安を抱える自衛官や家族に反戦運動が働きかける行動を萎縮させるためのものだったことは明白である。
こうした中で高裁判決は、極めて政治的な意味を持つ。東京高裁は、人権の砦としての役割を放棄し、不当にも、表現行為の弾圧につながる有罪判決を下した。
救援会・弁護団・テント村は本日までの裁判闘争を支えてくれたすべての人々に深く感謝する。そしてここに完全無罪判決を勝ち取るまで、さらに闘い抜くことを宣言するものである。
立川反戦ビラ弾圧救援会・立川反戦ビラ弾圧弁護団・立川自衛隊監視テント村 05.12.9
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-December/004611.html
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