| ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ17 > 116.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
(回答先: 麻生外相来県・理解得られるのは県外移設―「琉球新報」社説 投稿者 天木ファン 日時 2005 年 11 月 26 日 12:26:38)
社説（２００５年１１月２６日朝刊）
［麻生外相視察］
駆け足で何を見たのか
地元の意見を聞きに来たのか、日米両政府が合意した普天間飛行場を名護市辺野古にあるキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する案を了解するよう押し付けにきたのか理解に苦しむ。
麻生太郎外相の沖縄視察のことだ。
外相は二十一日「来年三月までのより具体的な最終取りまとめ（最終報告）にあたり、県を含め地元の理解を得るべく、政府として誠心誠意、説明にあたっていく」と述べていたはずだ。
視察先での時間の長短をとやかく言いたくはない。が、嘉手納基地が六分、普天間飛行場約六分。主目的のシュワブ沿岸部で二十五分の予定を十分で終えたのはどういう理由からか。
シュワブの視察は初めてだ。短時間で基地の全体像をどう確認し理解できたのか、疑問と言わざるを得ない。
この日に東京に戻る窮屈な日程とはいえ、あまりにも“駆け足”に過ぎ、これでは「地元の懸念をできる限り払拭するよう努力する」との発言に信を置くわけにはいかない。
辺野古の区民や沿岸案で飛行ルートになる地域住民は「（視察は）単なるアリバイづくりだ」と厳しい目で見ている。
外相は「なぜ沿岸部案で合意したか」きちんと説明すべきであり、これでは責任を放棄したと言われても仕方あるまい。
稲嶺恵一知事との面談も約二十分ほどで、その後に岸本建男名護市長と会談した。
知事は沿岸部案について「県の基本的考えと相いれず、容認できない」と説明。これに対し外相は「沖縄の地政学的な問題」を取り上げ、県内移設への理解を求めている。
在沖米軍基地の抑止効果―という意味であれば、現在の発達した軍事技術では地政学上の優位性は理由になり得ないという研究者の指摘があることを見過ごしては困る。
つまり地政学上の問題は、沖縄の基地については既に説得力を欠いているということだ。
県や地元の頭越しに合意したシュワブ沿岸案について「実効性があるとは考えられず、普天間の早期移設につながるとは考えられない」という知事の見解にも外相は言及しなかった。
日米両政府が「県内移設ありき」で交渉し、県外を全く視野に入れなかったことを裏付けたのではないか。
外相は会見で「地元の理解を求めたい」と繰り返したが、「（合意の）基本を動かすことはない」という姿勢を貫くのであれば県民の怒りが爆発することを忘れてはならない。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20051126.html#no_1
▲このページのＴＯＰへ HOME > 政治・選挙・ＮＨＫ17掲示板
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。