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(回答先: 木村建設 手抜き工事追及へ GS藤沢、設計・販売に続き 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 12 月 24 日 05:13:24)
耐震偽装マンションの住民 先行き見えない師走
引っ越し・新居探しに大わらわ
慌ただしい年の瀬。耐震強度偽装問題で、わが家からの退去を余儀なくされた問題マンションの住民たちは、引っ越しの荷造りをしたり、退去後の転居先探しに奔走する生活を強いられている。「先行きが見えない」。華やかなイルミネーションが街を彩る中、住民らは今後への不安を抱いたまま、新しい年を迎えようとしている。(豊吉広英)
「今年は、このリビングに大きなクリスマスツリーを飾ろうと思っていたのに」
東京都江東区扇橋の「グランドステージ(GS)住吉」。3LDKの部屋で引っ越し作業を終えた女性(32)は、ガランとした室内を見つめ、軽くため息をついた。二十畳はある広いリビングの床には、「昔からのあこがれだった」という五枚羽根のファン付き電灯二つ。「転居先では付けられないといわれた。ほかの家具もこの部屋に合わせて購入したから、サイズが合わないのが多くて」
女性は会社員の夫(34)、長女(4つ)、長男(2つ)の四人家族。百平方メートル以上という広さと、価格の安さを気に入ってGS住吉の一部屋を購入し、賃貸マンションから今年三月に引っ越した。が、新居での楽しい暮らしもつかの間。八カ月後、「震度5強で倒壊の恐れがある」と聞かされ、言葉を失った。
二人の子供が通う保育園のことを考えれば離れたところを選ぶことはできない。やっと近くの賃貸マンションを移転先に決めたのは先週末。契約は引っ越し当日という慌ただしさだ。広さは七十平方メートルで約三分の二になった。家賃は十八万円。このうち十二万円と転居費用は国や都、江東区から補助が出るが、敷金、礼金に仲介手数料を合わせると百万円の出費だ。
補助に感謝しながらも、「ローンを払い、転居先の家賃を払わなければならないことを考えると百万円も痛い」。売り主のヒューザーは、発言がころころ変わっている。「もうどうでもいい。最初からあてにしていない」。それでも、この場所にもう一度、マンションを建て替えてもらい、住むことを望んでいる。
もうすぐクリスマスイブ。なのに、クリスマスツリーどころか、子供たちへのプレゼントさえ買えていない。事情が分かるはずもなく、転居を無邪気に喜ぶ子供たちを思い、「早くプレゼント買ってあげないと」。
今年一年はどんな年? 女性はそう問われると「ウキウキして引っ越して、その後は…言葉にならない」。そして、「来年は、落ち着いた年になってほしい」。携帯電話に、夫から不動産業者との契約が済んだと連絡が入った女性は「今行くから」とだけ話し、わが家だった部屋を後にした。
この日、GS住吉では、女性の家族を含め三世帯が引っ越した。使用禁止命令が出ているが、二十二日現在で全六十七戸中、退去できたのは十六戸にとどまっている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24na1001.htm
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