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(回答先: 実は､天皇の存在について今一度考えてみようとしていたところです。 投稿者 張良 日時 2005 年 11 月 05 日 18:55:49)
頂いたレスについて、その総てに私なりのこたえの用意はありますが、ネット上では紙面の上でも、また内容の上からも全部を明らかに提出する事は不可能なので、
大切な事柄だけにつき、私見？を提出致しておきます。
女帝が実現した場合、現在の情勢の下では危険性は確かにあります。
しかしながら、仮に愛子様が天皇に即位されるとしても、
その時は、次の次の代の事であり、
世界情勢も日本情勢も現在の帝国主義断末魔の時を脱しているであろうと考えたうえでのことであります。
その時に、仮に女帝が即位されたとすれば、女性の育みの本質が世界の平和安定を促進する方向に作用するのではないかと考えたわけです。
英国女王の例は帝国主義の時代の事であり、引き続いて現在でも英国では同様ですね。
天皇の本質と女帝の関係については、
神話の上での事と人々は片つけていますが、
天照大神が女帝であられたのですね。
尤も是は弟君のスサノオノミコトの乱暴狼藉を招きました。
大神が独身であられたことに起因しているのですが、
その後に、この問題は解決されたのです。
それで女帝でも一人身でなく天皇に即位されれば本質上に問題は起きません。
天皇は皇后と一体の関係にあります。
女性が天皇に即位された場合には、お連れ合いが皇后のお立場に立つことになるのです。
ちなみに現在の美智子皇后はもともとはキリスト教徒であられたのですが、皇后になられてからは自然にそのお立場を離れられてしまいました。
また実家の正田家もご葬儀を神道式で行われるようになってしまいました。
この様に天皇のお力は大きいものなのです。
天皇のお力や輝きは写真や画像には表れません。
ですから一般には認識されにくいようです。
直接に対面しなければ難しいようです。
理由のある事でしょうが、その理由は私にはわかりません。
現在の国民と天皇の関係が、日本の属国化の原因です。
しかし、おおくの人々はそのように認識はしないでしょう。
現時点で祭政一致を性急に求めると、「天皇の利用」を招くでしょう。
日本の祭政一致は奈良時代前から始まった「律令体制」によるものであり、中華思想の影響下にあるものであり、天皇を皇帝視するものですから、それをやるのであれば政治から天皇を切り離して、御祀りに専念していただいたほうが安全です。
現在でも十分以上に天皇と皇室を利用しています。
あの方々には、職業選択の自由さえもありません。
貴方のお友達の言われるように「京都にお帰りいただいて」も、天皇は存続致します。
ただ、現時点でそれを行うように国民が動いたとするならば、「天皇を追いやった事」になりますから、東京の繁栄は姿を消し、外国支配の自由都市になってしまうでしょう。
天皇をより困らせる事になるからです。
「国民の総意によって、天皇を政治的国家の精神的権威としていただく」とは、日本国憲法にうたわれている事ですが、
左翼思想家や熱烈クリスチャンや熱烈仏教徒は、
「憲法による『天皇の押し付け』だ」として、内心では拒否しているでしょう。
憲法を護ろうとするならば、９条とともに１条も護らねばなりません。
「１条を変えろ」と言いつつ９条を護ろうという人がいない事は面白い現象ですがそれでいいのだと思いますよ。
貴方の言われるように、これは「天皇の精神的・政治的権威の『日本国憲法的表現』」であるわけです。
天皇は「意思的存在である」と考えます。
「私が私である」のと似ています。
天皇は「継続的・意思的存在」と考えます。
太古から天津日嗣により「意思的存在」として継承される地位であるのです。
従って、過去の天皇が「本当の天皇」であり、今の天皇は「本当の天皇ではない」と言う事ではありません。
「天皇の内心に天皇がある」と考えています。
時間的・空間的にも今の天皇が「唯一の天皇」であるのです。
外部から暗殺は可能であっても、抹殺はできない地位なので、「絶える事」はありませんが、
この地位の継承が乱れる時は、世の中が乱れている時であるのです。
万世一系が問われるときも世の中が乱れています。
したがって、万世一系を問うことなく順調に進めてゆく事の出来る世の中を目指すようにとの戒めも含まれている言葉であると理解しています。
簡単に済ませるつもりが長くなってしまいました。
私に対する他の方の批判的意見も参考に見てください。
意見を押し付けるつもりはまったくありませんので。
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