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(回答先: 「皇室典範」改定議論につき、「大勢に影響は無い」と書いた理由について。張良さんからのレスに応えつつ。 投稿者 新世紀人 日時 2005 年 11 月 05 日 14:57:29)
新世紀人さん、詳しいお話しを聞かせていただき有難うございます。実は、天皇の存在について今一度考えてみようとしていたところです。そこで、少し長いレスをさせて頂きます。
>また、根本的な事につき少し触れておくと、
>国民が天皇を忘れても、また仮に天皇の廃止を宣言しても、
>それは、人の家の事を勝手に論じているだけの事と同じであり、
>私つまり新世紀人に、他人が「お前は新世紀人ではない」と言ってくれても意味をなさないのです。
>天皇とはそのようなものですよ。
新世紀人さんの仰る意味とは違うかも知れませんが、私の友人に似たような事を言う者がいます。曰く「天皇を政治に利用してはいけない。天皇は京都に御帰り頂いて、ひっそりとお祭りをして頂けば宜しい。」
しかし、天皇と政治の分離は、あたかも西欧史に於けるローマ教皇と王権の関係にあるような、つまり政教分離ということではないかと思います。その場合、天皇とは祭司であるに過ぎず、政治と分離した上で、改めて宗教としての存続を図ることを意味します。こう言って良ければ、天皇の西欧化です。
戦前の現人神とは言いませんが、祭政一致の天子たる存在を天皇とするのが、伝統的考え方であろうと思います。
>天皇は天皇自身の御意思により存在するのでありますから、国民が外部から規定する行いは、>本当は天皇とは無関係の事であるに過ぎません。
国民の総意によって、天皇を、国の象徴、国民統合の象徴とすることは、政治的国家の精神的権威として天皇を戴く事ではないかと思います。そしてそのことは、祭政一致の天子たる天皇の本質と調和するものと思えます。とは言え、天皇ご自身にとっては、「外部からの規定」に過ぎないかも知れませんが。
しかし、だとすれば天皇の意思とはどんなものでしょうか?天皇は、意思的存在なのでしょうか?
また、新世紀人さんは、以下の情勢分析を提示していらっしゃいます。
>1.既に国と国民は天皇と皇室を遠ざけてしまっているので、
>天皇と皇室について変化があっても、国と国民はダメージを受ける事が少ない。
確かに、私生活主義の蔓延する今の日本では、国家や国民に関する意識は薄れています。
従って、天皇や皇室も個々の日本人にとっては遠い存在かも知れません。
しかし、傀儡小泉が総選挙で圧勝し、アメリカによる日本の属国化が進行する一因は、そうした国民と天皇の関係にあると言えないでしょうか。
>2.女性天皇が誕生する事になっても、天皇の地位に差し障りが生ずるわけではない。
>一人身であられる場合は宜しくありません。
>神武天皇以後の女性天皇が一人身であられたのは非常事態においての天皇即位であった事を表>していると思います。
>今後の女性天皇には御連れ合いが居られれば宜しい訳です。
>ちなみに、小泉首相が一人身である事が、国と国民にとって宜しくないのです。
>完全ではないからいけないのです。
天皇の地位に差し障りが生じなくても、天皇の本質には影響があるのでは?
>3.女性天皇は、「平和と愛」を強く前面に打ち出される可能性があります。
>女性の本質がそれであるからです。
>尤も、御存在それ自体で効果を打ち出すと言う形になると考えられます。
>従って、日本国民は、より平和を志向する傾向になるでしょう。
>「テロと戦争の時代」が去った後の時代には相応しい事になります。
>
>ですから、どう転んでも大勢的には悪くはならないと考えています。
女性の本質が何であるかはさておき、大英帝国の発展は女王の存在と共にあったと言われます。もちろん「平和と愛」による発展ではなく、戦争と収奪によるそれです。また、第二次大戦後のフォークランド紛争は女性首相の下で戦われました。さらに、アメリカの現国務長官は女性であり、小泉の刺客も女性が目立ちました。
「どう転んでも……」と安心は出来ません。
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