★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK16 > 381.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 計り知れぬリスク背負う 米軍横須賀基地に原子力空母配備―「東京新聞」 投稿者 天木ファン 日時 2005 年 10 月 29 日 17:45:20)
社説:10/29
原子力空母配備・日本政府は受け入れ撤回せよ
日本政府は、米政府が神奈川県の米海軍横須賀基地に原子力空母を配備するという決定を受け入れた。同基地を事実上の母港とする通常型空母キティホークが2008年に退役するためその後継艦として充てるもので、原子力空母の日本配備は初めてとなる。この受け入れは、非核三原則抵触の可能性、住民感情の無視など多くの問題を生じさせている。さらに唯一の被爆国として核廃絶を実現させる責務を放棄したに等しい。政府は、軽々しく受け入れるべきではない。撤回するべきである。
米国の狙いは、北朝鮮の核開発、台頭する中国の軍事力近代化、台湾海峡問題など急速な変化に対応するため、空母機動部隊の作戦能力を強化し、軍事的プレゼンス(存在感)を確保することだ。米側は、原子力空母の配備が日本の安全に貢献することになると強調した。シーファー駐日米大使は「主要な目的は日本の防衛の強化だ」と述べたが、その言葉に説得力はない。むしろ、米国の軍事戦略に加担したととらえられ、ターゲットとなるだけだ。
同大使は「安全性はわれわれの最優先課題だ」と述べ、安全対策に全力を尽くす方針を示した。だが、安全を繰り返し強調しながらも頻発する在沖米軍の事故を例に挙げれば、その方針は空々しく聞こえる。加えて、県内で発生した事故では、原因究明の結果もほとんど公表されず、米軍への不信感は増幅するばかりだ。原子力空母となれば、機密性は各段にアップするはずで、空母内で起きる事故は、恐らく包み隠されるだろう。
米国の核戦略に組み込まれるという現実も直視しなければならない。唯一の被爆国として、核兵器廃絶に向けてイニシアチブをとらなければならないはずの日本が、非核三原則を根底から崩してしまうことになりかねない。シーファー大使は、原子力空母は「核兵器ではないので抵触しない」とした。だが、1974年のラロック退役海軍少将や81年のライシャワー元駐日大使による証言で、日本に核兵器を搭載した艦艇が寄港していることが判明している。
町村信孝外相は「地元の理解を得るべく、最大限努力する」と述べた。しかし日米両政府の姿勢に、わたしたちが理解し、信頼し、安心する材料は見当たらない。横須賀市の蒲谷亮一市長は「失望し残念。裏切られた思いだ」と語った。その顔は青ざめていたという。松沢成文神奈川県知事も「地元の意向が無視され、極めて遺憾だ」と語った。普天間基地移設先の日米合意と同様、原子力空母配備は、地元の頭越しの決定だった。そこに日米政府の誠意は感じられない。結局は住民より、軍事優先。両政府の思惑は一致している。
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-11.html
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK16掲示板