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(回答先: 保護者の送迎あだ…園児刺殺容疑者、反省なく犯行供述 [読売新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 2 月 18 日 11:30:41)
□「グループ送迎」悩み、園に度々育児相談…鄭容疑者 [読売新聞]
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060218p201.htm
「グループ送迎」悩み、園に度々育児相談…鄭容疑者
◆「うまく付き合えぬ」
わが娘の目前でなぜ、仲良しの園児の命を奪ったのか――。滋賀県長浜市で17日朝、市立神照幼稚園に通う武友若奈ちゃん(5)と佐野迅ちゃん(5)が刺殺された事件。殺人容疑で逮捕された鄭永善容疑者(34)は、長女(5)を助手席に乗せた車の中で、2人に刃(やいば)を向けた。来日して7年。日本の生活になじめず、幼稚園の送迎や育児に悩んでいた鄭容疑者。県警の取り調べに淡々と応じる一方、謝罪や反省の言葉はなく、関係者の間には憤りとやりきれなさが募った。
「子供たちを車に乗せた後、どこで殺そうか迷った」。逮捕当初、放心状態だった鄭容疑者は次第に落ち着きを取り戻し、取調室で、捜査員から「中国語の通訳をつけます」と告げられると「日本語で大丈夫です」と答えた。淡々と犯行の詳細を話し始めたが、動機について聞くと黙り込むという。
神照幼稚園によると、鄭容疑者の長女と、亡くなった若奈ちゃんは同じ「すみれ組」。仲良しで、園内や近くの公園でよく一緒に遊んでおり、それぞれの自宅も行き来していた。
しかし、鄭容疑者は親同士ではなじめず、パート勤めをしていたスーパーも昨年3月に辞めた。
近くの住民らによると、鄭容疑者は、仕事で中国に出張していた会社員の夫と知り合い、来日して結婚。約2年前に今の一戸建て住宅に引っ越してきたが、知人女性に「友達ができない。幼稚園のお母さん方ともうまく付き合えない」と漏らしていた。この知人女性は「(鄭容疑者は)中国なまりの日本語を気にしていた」と話す。
同園の年中組(4歳児)から始まる「グループ送迎」を、鄭容疑者は嫌がっていたという。
長浜市の市立幼稚園では、年少組(3歳児)までは保護者がそれぞれ自分の子供を送り迎えしているが、年中、年長組(5歳児)は通常、近所同士で最大8園児ごとに保護者が交代で送り迎えする「グループ送迎」を導入している。
ところが、鄭容疑者は長女が年中組になると、園側に「個人送迎を続けたい」と訴えた。園側が「子供同士のコミュニケーションになるし、親同士の助け合いもできる」と説得。グループ送迎に参加するようにはなったが、長女を心配して、当番でない時も長女に付き添い、グループよりも先に連れ帰ることもあった。
「娘は仲良く遊んでいますか」「ちゃんと成長しているでしょうか」。鄭容疑者は園での長女の様子を気にし、育児について相談するため、同園の中川明園長や教諭を度々、訪ねていた。
同園関係者は「ほかのお母さんより心配性だと感じていた」と話し、保護者の一人は「みんなで子供たちを守ろうというグループ送迎が、事件の背景にあるのなら、悲しい」と話した。
◆縄跳び得意/虫が大好き…被害園児
若奈ちゃんは「元気で活発な子」と評判で、キックスケーターや縄跳びが得意だった。先月の雪の日には、自宅前で姉と仲良く雪だるまをつくっていた。
迅ちゃんは虫が好きで、人気ゲーム「ムシキング」がお気に入り。父親と近くの林でクワガタやカブトムシを捕り、得意そうに披露することもあった。近所の主婦が昨年夏、補助輪を付けずに自転車に乗っているのを見て「乗れるようになったん」と声をかけると、はにかんでいた。
同園PTAが制作した昨年度の文集に、園児らが寄せた「幼稚園で好きな遊び」。若奈ちゃんは「ままごと、おえかき」、迅ちゃんは「たんけんごっこ、どうぶつごっこ」だった。
◆遺体、無言の帰宅
若奈ちゃんと迅ちゃんの遺体は午後10時20分過ぎ、車でそれぞれの自宅に戻った。迅ちゃん宅では、弔問に訪れた市教委幹部が「お悔やみ申し上げます」と言葉をかけると、父正和さん(33)が泣き崩れた。
◆報道各社申し合わせ
2園児刺殺事件について、主要報道各社の責任者でつくる「滋賀県新聞通信放送・十社会」は17日、取材対応などを協議。遺族からの取材自粛の申し入れなどを受け、「被害者家族をはじめとする関係者の心情やプライバシーなどに配慮し、節度を持って取材・報道にあたることを申し合わせる」とした。
(2006年02月18日読売新聞)