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(回答先: 参考資料:島村英紀のホームページとノルウェーの海 投稿者 姫子音 日時 2006 年 2 月 02 日 00:57:25)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060201&j=0022&k=200602011655
2006/02/02 08:07
札幌地検特別刑事部は一日、権限がないのに北大の海底地震計を売却すると持ちかけ、ノルウェー・ベルゲン大から代金二千万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、元北大地震火山研究観測センター長(教授)で前国立極地研究所所長・島村英紀容疑者(64)=東京都練馬区=を逮捕した。島村容疑者は調べに対し、容疑を否認しているという。
地検の調べによると、島村容疑者は同センター長だった一九九八年九月と九九年五月、共同研究のために北大からベルゲン大に持ち込んだ海底地震計五台と関連機器一台について、権限がないのにベルゲン大教授に売却を持ちかけ、自分個人の口座にベルゲン大から計二千万円を振り込ませてだまし取った疑い。
この問題で、北大は昨年四月、代金を北大に納めず着服したとして業務上横領容疑で島村容疑者を告訴。さらに同八月、島村容疑者に対し、海底地震計五台の売却代金約二千万円の返還を求める損害賠償請求訴訟を札幌地裁に起こした。
地検は北大からの告訴を受理し、ノルウェーに検察官を派遣するなど捜査を重ねてきた。その過程で、業務上横領ではなく、売却する権限があるかのように装った点などが詐欺罪に当たると判断したもようだ。海外渡航歴がある島村容疑者は、九八年の売却分についても公訴時効(七年)が成立していないことも確認。一日午前、東京地検内で任意の事情聴取を行い、容疑が固まったため、逮捕に踏み切った。
島村容疑者は民事訴訟で「(海底地震計を構成する)部品の所有権は(北大ではなく)自分個人か自分の研究グループにある」とし、海底地震計の売買は不法行為ではないと主張しているが、地検は事件当時、所有権は北大にあったとし、ベルゲン大も「北大の所有する海底地震計などを購入した」と認識しているという。
島村容疑者は海底地震研究の世界的権威。東大理学部を卒業し、東大助手、北大教授などをへて、九八年四月に北大が開設した同センターの初代センター長に就任。今回問題となった海底地震計は島村容疑者が中心となって開発し、手付かずに近かった海底地震研究を飛躍的に発展させた。二〇○四年十二月、国立極地研究所(東京)所長に就任したが、北大の告訴直後に辞任した。