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(回答先: 緊急報告・講師に何が(上) 宇治女児殺害事件(京都新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 12 月 16 日 23:09:41)
説明会の後、号泣する職員の涙を保護者が優しくぬぐった(10日午後11時50分、城陽市・京進城陽校)
Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051214-00000006-kyt-l26より引用
緊急報告・講師に何が(中) 宇治女児殺害事件
■「学生」明かさず
学生の身分を生徒や保護者に明かしてはいけない。大手学習塾の京進(本部・京都市下京区)でアルバイト講師をしたことのある同志社大の4年生(23)は、最初にそう注文を付けられた。別の塾で講師を続ける立命館大4年生(22)も学生と名乗ることを口止めされている。「保護者から頼りない塾だと思われたくないんでしょうね」
京進宇治神明校(京都府宇治市)は、だれが学生講師で何人採用しているか説明していない。萩野裕容疑者(23)=同志社大生=が学生なのかどうか知らなかった保護者もいる。子どもを通わせている母親は「(講師に)学生がいるとは思っていた。不安はあったが、社員がしっかり指導していると信じていた」と声を詰まらせた。
アルバイト講師は京進で時給約1500円。学生のバイト代としては割がいい。同時に生徒の受験を背負う責任や保護者への気遣いが求められ、結果を出すことにストレスも抱え込む。
兵庫県内で塾講師をしている立命館大4年生(22)は「宿題が多すぎる」と保護者から要求された。反対に「もっと厳しく」というクレームも別の母親から聞かされた。板挟みの苦しみを社員に相談しても、返ってくるのは「現場でやって」の一言。「こっちは必死でやってるのに、うんざりすることもある」と漏らす。
英語と国語を担当していた萩野容疑者も、そんな1人だったのかもしれない。
中学受験を目指す教室に通っていた被害者の堀本紗也乃さん(12)=神明小6年=に個別指導を始めたのは今年の夏。紗也乃さんは「自分だけ面談が長い」と家で話し、保護者が「(娘と)合わない」と塾に申し入れた。
■悩み何度も相談
萩野容疑者は「思いどおりにうまく教えられないので悩んでいる」と中塚忠賢校長(32)に打ち明け、何度も相談した。中塚校長は「生徒とそりが合わないことはわたしも経験した」「君は君で乗り越えて、勉強していかなあかんよ」と答えた。
周囲のあいまいな言葉は萩野容疑者を変えられなかった。11月末。萩野容疑者は担任を含めた三者面談で、紗也乃さんに対して従来どおり、強い口調で指導を繰り返した。厳しい叱責(しっせき)に、紗也乃さんは泣いて家に帰った。
事件後の記者会見で、中塚校長は「わたしの助言の仕方が悪かったのかもしれない」と悔やんだ。
中学3年の英語クラスで、萩野容疑者は過去に女子生徒を注意する際、手をつねり、生徒が塾を辞めたことがある。保護者へのアンケートでは「自慢話が多い」という評価もあった。そんな容疑者だが今年11月、インターネットの就職窓口のホームページ(HP)から京進に社員として就職を希望する書き込みをし、動機に「かつて京進で学んだから」「仕事内容」を挙げている。
萩野容疑者が凶器の包丁を購入したのは、紗也乃さんの担当を外すと指示された直後の12月2日。逮捕直後、「(紗也乃さんを)どうしても中学に合格させてあげたかったのに」と供述した、という。
(京都新聞) - 12月14日10時49分更新