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(回答先: 探査機はやぶさ着陸できず 25日にも再挑戦へ(共同通信) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 21 日 02:26:56)
Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051120-00000063-mai-sociより引用
<はやぶさ>イトカワへの着陸失敗 25日にも再挑戦
世界初の小惑星の岩石採取に挑む宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさは20日、目標の小惑星イトカワへあと約10メートルまで近づいたが、それ以上の降下ができず、着陸は失敗した。JAXAは「着陸直前に何らかの理由で水平方向への力が強く働き、イトカワの表面に沿って飛行を続けていた可能性がある」と分析、早急に原因を解明し、25日を目標に再度着陸に挑戦する予定だ。
はやぶさは20日午前5時46分、高度40メートルから着陸地点の目標となるボールを投下、ボールには88万人の名前を刻んだシートが入っており、無事、着地が確認された。はやぶさはそのボールに向かって順調に降下し、着陸用の姿勢になった。しかし、午前6時ごろから一定の高度から動かなくなったため、約30分経過した時点で地上から降下中止の指令を送った。
この間、着陸時に働くセンサーが起動していなかったことから、JAXAは「着陸には至らなかった」と判断した。
指令を受けたはやぶさは姿勢が崩れて上昇に転じ、高度100キロ近くまで達した。着陸に備える高度7キロ前後の地点に戻るには数日かかるという。また、イトカワ表面に長時間とどまり、機体が高温になったため、機器の点検も必要という。
プロジェクトを率いる川口淳一郎・宇宙科学研究本部教授は「降下のための難しい技術はすべてクリアし、あと一歩だった。最後の動きは不可解だが、強制的に加速して着陸させることも含め、次は必ず成功させたい」と話した。【永山悦子】
◇世界149カ国88万人の名前シートは届く
探査機はやぶさが、着陸の目印として小惑星イトカワへ投下したボールには、世界149カ国計88万人の名前を刻んだアルミシートが入っていた。日本惑星協会などが03年5月のはやぶさ打ち上げに合わせ、「あなたの名前を星へ送ろう」と募集した。打ち上げから2年半、地球から3億キロかなたの小さな星に88万人の願いが届いた。
ボールは「ターゲットマーカー」と呼ばれ、直径約10センチのソフトボール大。機体からイトカワの「ミューゼス海」と呼ばれるなだらかな地形を目指して投下した。はやぶさがその後、ボールを追尾する動きをしたため、ほぼ確実にイトカワ表面にあるとみられ、永久にイトカワにとどまる。
応募のあった名前は、1字0.03ミリという極めて小さな文字でシートに刻まれた。国内だけではなく、米国、カナダ、メキシコなど世界中から集まった。
ボールに名前を寄せたのは、家族同士、カップル、友人同士のほか、同協会の呼びかけに応じたプロ野球阪神タイガースの監督だった星野仙一さん、元巨人監督の長嶋茂雄さん、映画監督のスティーブン・スピルバーグさんら。
名古屋市立日比津中学(同市中村区)の数学教諭、奥村明さん(56)は、授業を受け持っていた2、3年生と自分の家族に呼びかけ、約70人分の名前を申し込んだ。奥村さんは「イトカワの着陸実験そのものがうまくいかなかったのが残念。着陸が成功したときに、自分の名前を記念の星に残せたことを一緒に喜びたい」と話していた。【永山悦子】
(毎日新聞) - 11月20日22時6分更新