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(回答先: 海士也 投稿者 金十字架 日時 2006 年 2 月 20 日 01:08:22)
我 人の世に於いて 煩い憶う事無し
うごめく街に留まり ただ雲也 ただ水也と
雲として風に吹かれ 世を観つめ 何憶わず
水として地に落つるも 汚れ沈みまた濾されて湧き
すらと時をまたぎ より深きへ より暗黒へと流れた
雲と形り 水と鳴り また雲と生り
花を観 虫を観 鳥を観
美しきものを観て果敢無きと憶うことすら消えていく
ただ 人として 人としてそこに立ち
雲也 水也
よごれても 雲也 水也と
ただ安らかに在る
そぎ はぎ 引けども 無と残り
残るものにこそ 我知る喜び在りや
人は人故と 走れど 歩けど 立ち止まれど 終には何も無し
それは人故のままに
ならばいささかの夢 一点の希望 かくもいらず
あるものは ただただ己を磨く名目のみに好し
人推して 無気力なるはずもなく
エナに包まれ 枯れる気など もとよりなし
造語の上の造語には 人宿る足場無し 足場なき地に人宿るなし
奪うは嘘 偽りに住むべからず
質の違えど人はタマ あるは安らぎ 密なる目
古びて脳に 宿るタマ無し
推して知るべし 知れば忘れて
人に備わるは 苦でもなく楽でもなく
苦あり楽ありと憶う知でも憶わぬ知でもなし
備わらぬものに知足なし
人はただそこに磨くものを置けば良い
そこに己を知る そこに仄かにも悦あり
形違えど人はタマ 如才あり
小異とみるも 置くべきは重きと軽んずべからず
無知なることに罪など無く
また 無知の知などもなし
知あるというは ただ罪を求め作る知のみ
怒り 焦燥は その証
知を求めずとも 足るを知り
求めずして得る 知はこれ空也 これ誉れ也
気高く己を観ては 気志失せず 省みて痕と残らず
よく有喜を孕み 憂きを払う
みさるるは現象
己もまた現象のひとつとあり
互いに感じ観ることに知を棄て素直たれ
素直さに怒りなどなく こみ上げれば
その才知で 勝負有り と憶えよ
よくよく己を諌め 腹立てずとも 世を糾せると知れ
苛立つは嘘 怒りはまやかし
まやかしで世は闇と吹き荒れる
真の暗黒にもほど遠い偽りの闇
つままれただけのハリボテの闇
偽りなる闇は容易に救われる
数々のタネあかしを
物事は自然に闇に向かって進もうとはしない
自ら病もうとはしない
怒りは本能? 嘆きは祈り?
それぞれ人生の質は違えど
それぞれ人の性格は違えど
その意味する所以は同じ
身に与えられたもの 目に映るもの それをいかに感じて死期を迎えるか
何に対し怒れば済むのか ただ嘆き悲しめば事は納まるか
段階としてただの通過点に過ぎず 通過点を過ぎず
迷えば迷いの意のままに
忠であれば直な意のままに進もう
頭脳に自身足るを求めても 言うに及ばず晴れぬ霧
省みて戻るは自身
常に気高くあれば そこはいつでも清浄であり
偽り無ければ 気に満ち満ちて おのずと覇気は霧を払う
我雲也 我水也と 呼気に我と返り咲き
憶わずと 嘯かぬ気に身を流し
行く身に厳しきもまた偽りなきと覇気を生む
弛まなく磨きつづけるは己 そこに真理
現せるもの 敢えて現さずと 吉
観ん と思わずして ようやく見えるものあろう
求めずして求めている証左
憶わず 意に任し
与えずして与えらるるものもまた無し
絶えず弛まず 人を観るままに見 己を諌め
怒らず 愚痴せず 無闇と迷わず
愛し 哀さず
信じ 尊び
疑わず 自らを諌め
憐れみを持ち
雲と水と泣いて 喜びとし
人として人を支え 己を諭し
雲と水と構えずして 己を律し
時には人 時には雲 時には水
雲として雄々しく
水としてあかあかと
存在としてかくあるべきと 尊大にして気高く
何も獲ず
何も要らぬ
獲るものは有形無形すべての象
意のまま
人たるものの不可思議さよ
その与えられた恩恵の見事よ
かくあるべきぞと知るものにこそ
授けられる知恵よ力よ
我無なりというは
我全ての事象也と謳うに等し
未熟なる我 未だ暗黒を好む泥水なり
雲水としての生き方 遥か上
獲るものに足るも無し
くだらぬ世迷いと見る夢下らぬと
思わず求めず 見る夢は奇なり
幸先に未だ生まれぬ新しきなし
古きを通じていまに見ぬ思いに気付き在り
これら意味も無きこと
意味など特に有せぬ故
そこに大意あり 大理あり 大力あり
眠るとき目が覚める事に似たり
力む事無く力を発現する極意にこそ在り