★阿修羅♪ > 雑談専用16 > 819.html
 ★阿修羅♪
有機農畜産物と大量生産
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/819.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 21 日 23:24:40: QS3iy8SiOaheU
 

(回答先: heartさんの 『環境に配慮した商品は、大量生産がしにくいもの』とはあなた様の固定観念では。  投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 21 日 19:50:34)

まず、houさんが引用しておられる私の投稿は、

質問:経済成長をしない経済のあり方は存在しないのでしょうか?
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/652.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 07 日 22:05:24
のスレッドの中の、
マズローの欲求段階と、所得格差
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/791.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 15 日 20:24:13
と、
よい本がありました
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/793.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 15 日 21:41:41

です、他の読者のために、一応紹介させていただきます。

さて、本題に入ります。

********************************************************************************
【houさん】
質問というのは、heartさんがおっしゃる言葉のはしばしに、お金が重要で、物が重要で
という思いが伝わってきますが。
小生は、お金より、物より情報が経済の根幹だとおもっています。
********************************************************************************
【heart】
お金が重要とはあんまり思ってませんよ。
********************************************************************************
【houさん】
お金は、その上を流れる象徴であり、その集約である数字のGDPと所得格差は【情報リテラシー】の格差をあらわしているとおもっています。
********************************************************************************
【heart】
意味がよくわかりません、もうちょっとわかりやすく説明していただけますか。
********************************************************************************
【houさん】
heartさんのお金【貨幣】に対する経済学(学問)的なお考えをお伺いしたいのですが。
よろしいでしょうか。
一方的な質問で申し訳ありません。
もし、小生の質問が気分を害するようであれば無視していただいても結構です。
このような質問をしたのは、heartさんが参考にあげた
ウコッケイ(http://www.ukokkei.com/info.htm)を
卵一つをとっても、「自由に走り回っている鶏」が生んだ卵を買おうと思えば、10個150円とかでは到底手に入りません
という例の一つにあげたことです。
小生から言わせるとこれは暴論です。
この情報リテラシーと説得力に欠ける例を疑問に思ったからです。
なぜ【環境に配慮した商品は、大量生産がしにくいものであり】の例に希少価値(病気に弱い)の高いウッコケイを、持ってきたか理解できません。
これは、heartさんが完全に農業経済について知識が欠けていると指摘せざるおえません。
********************************************************************************
【heart】
貨幣についてはまだ勉強できてません、今回はパスさせてください。
なんでこの質問と私がhouさんの言うところの「情報リテラシーと説得力に欠ける例」を挙げたことと関係してくるのかもイマイチよくわかりませんけど。

ウコッケイが病気に弱いとは知りませんでした。
しかし、houさんもわざわざ10個3000円もするウコッケイ卵を持ち出さなくても、10個600円の黒どり卵を例に挙げてもいいでしょうに。

有機卵というのは、飼料面と飼育方法が「有機的」かということだと思いますが(一般に重要視されるのは飼料面の方かもしれませんが)、阿修羅のトップページに鶏の過酷な一生の一例が紹介されていることhttp://www.alive-net.net/chikusan/fact/niwatori.htmlも念頭において、『自由に走り回っている鶏』にこだわって、ここでは鶏の「住」の面の福祉を考える観点から、鶏の飼育方法について書いていきます。

例えば、このサイトを見てください→
http://www.cgcjapan.co.jp/item/items/fresh/egg/04.html
「森林そだち」とかいう名前を卵につけて売り出していますが、実際にはおりの中で飼育されています。森林で育ったわけじゃないんですよ、単に、鶏舎が森林に囲まれているというだけなんです→
http://www.cgcjapan.co.jp/item/items/fresh/egg/03.html
これをインターネットで調べるまでは、私なんて、「森林」というからいいのかなと思って買ってたわけですよ、アホみたいに。
これに比べたら、ウコッケイや黒どりのいる
http://www.ukokkei.com/ukokkei-2.htm
は、随分いいですよね。それに、粗放的に飼育されているようでもあります。訪問歓迎でもあるようですから、虚偽の写真を載せているということもないでしょう。

一方、houさんがご紹介されたアメリカの有機卵のサイトの中の
http://www.peteandgerrys.com/farm.php
では、farmの写真が見られますが、その説明書きに、「状況が適当な時には屋外にも出す」とか書いてあるものの、8枚ある写真のうち、鶏が実際に写っているのは一枚だけ。しかも、一羽のみ。犬二匹と一緒に屋外のコンクリートの上にいますけど、これだけでは、「森林そだち」と同じ、「鶏舎が緑に囲まれてます」だけの可能性も大いにありえます。つまり、日光に当たらせてもらっていないかもしれない、ということです。それに、
http://www.peteandgerrys.com/eggs.php#organic
にも写真が載っていますが、あんまり広いところとも思えない。

私なら、私なりの「情報リテラシー」を以って、ここの卵はやめますね。

それから、もともと土地が広いアメリカでの例をもって、「有機」のものでも大量生産できる、という議論をするのは、少々片手落ちという気もします。
また、広いアメリカから大量生産で作られた有機の物が輸出されてくることによって(あの土地面積と人口を考えれば、国内の需要を超える有機農産物を生産して、その分を他国に輸出してくるということは十分考えられます)、土地が狭い国の有機の物が競争に負けて衰退するとか、「途上」国の有機農畜産業の着手を妨げるといったことも考えられます。バナナやコーヒーなどはあまり先進国とは言えない(差別的表現で申し訳ない)熱帯の国の生産が多いですから、現地生産に先進国が介入して有機生産させる、といったこともあるでしょうが、いわゆる「北」の国でできる農産物についても、先進国が途上国に介入して作らせるか、というと、あまりないかと。有機の物を途上国の人に低賃金労働させて作らせて、自国に輸入する、ということもあるかもしれませんけど。

もっとも、有機のものを輸出したらその時点で環境的に循環していなくなって有機的とはいえなくなる、と私は思いますが、アメリカ等の先進輸出国はそんなことにはお構いなしでしょうね。農産物の貿易は必要最小限にすべきです。畜産物も。世界中の人がアメリカ人のような肉食生活をしようと思ったら(菜食主義者もいますが)、どれだけ穀物があっても足りませんしね。アメリカのことだから地下水が枯渇するまで収奪的農業・畜産を続けるでしょうけど。地下水が枯渇したらカネの力に物を言わせて所得の低い国から水を略取するんでしょうね。そういえば、19世紀は石炭の世紀(だったかな?)、20世紀は石油の世紀、21世紀は水の世紀、と聞いたことがあります。どうなるんでしょうかね。決して人ごとではありません。

話がそれましたが、国内の有機農畜産物が輸入物の有機農畜産物に駆逐されてしまわないようにするためには、消費者が正しい環境意識を持つことが必要ですね。循環ということと、輸出入ということは、特に農畜産物や加工食品においては、相矛盾するのだ、ということを知ること、そして、その知識を以って輸入物を買わないという選択をすることができるだけの十分な所得を持っていることも必要です(ここでは輸入物の方が安いことを前提としています)。

それから、キッコーマンの醤油の原料の大豆や小麦が有機的に栽培されたものであるがキッコーマンの醤油は大量生産されている、という議論は、私からすれば、ある程度集約的に生産できる大豆・小麦という農産物から加工されてできる「加工食品」たる醤油と、集約的に「生産」すれば阿修羅のトップページ紹介されたようなことになりかねず、その福祉を考えればある程度「粗放的に」飼育しなければならない鶏の卵(しかも普通は鶏は一日に一回以下しか卵を生まない)とを同列に論じていやしないか、という感じをもちます。

まあ、有機のものでも大量生産ができるものもある、ということは認めましょう。

しかし、いくら有機でも、

統制経済の形をとらない定常経済は不可能なのでしょうか?
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/658.html
投稿者 heart 日時 2006 年 1 月 08 日

で書いたように、
大量に作っては意味がないというのが私の考えです。
あくまでも、「適正規模」の生産でなければダメなのです。
いかにして、生産を適正規模に止めるか。

訂正  一定の成長を計画することが可能になります。
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/655.html
投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 07 日

でおっしゃってるような統制経済でなく、です。

この点はまた今度。

それから、マクドナルドもいろいろ国によって工夫しているということは知っていますが、
こういう厳然たる事実もお見忘れなきよう→
http://www3.diary.ne.jp/search.cgi?user=338790&cmd=show&num=2004011761074324762&log=2012040803&word=%83}%83N%83h%83i%83%8B%83h
(きっこの日記2004年1月17日農薬大国日本3)

********************************************************************************
【houさん】
少なくとも、小生の意味する循環ある経済、環境に埋め込む経済は
オーガニックの法律のもとに国連機関と第三者認定機関とが連携をもって
緩やかなワールドワイド経済を提唱するものです。
********************************************************************************
【heart】
houさんのおっしゃる「緩やかなワールドワイド経済」の社会では貿易はどうなってますか?


今回は以上。

P.S.
houさんは、

皆様、優良株のバーゲンセールにご参加なされましたか?
http://www.asyura2.com/0601/hasan44/msg/372.html
投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 18 日 19:49:59

にも見られるように、錬金術もなさるようですが、
錬金術への関心と環境保護への関心とが私の中ではあまりつながりません。
まあ、だからこそ、houさんの意見が勉強になったりもするわけですけどね。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 雑談専用16掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。