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heartさんの 『環境に配慮した商品は、大量生産がしにくいもの』とはあなた様の固定観念では。 
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/818.html
投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 21 日 19:50:34: HWYlsG4gs5FRk
 


まず初めに今回の大きなテーマです。
『環境に配慮した商品は、大量生産がしにくいものであり』

また、
ご紹介いただいた本を読んでみたいと思います。

ありがとうございました。

本題に入ります。

小生も勉強中ですので、切磋琢磨できる投稿者にお会いできてうれしいです。

質問というのは、heartさんがおっしゃる言葉のはしばしに、お金が重要で、物が重要で
という思いが伝わってきますが。

小生は、お金より、物より情報が経済の根幹だとおもっています。

お金は、その上を流れる象徴であり、その集約である数字のGDPと所得格差は【情報リテラシー】の格差をあらわしているとおもっています。

そこで質問です。

heartさんのお金【貨幣】に対する経済学(学問)的なお考えをお伺いしたいのですが。
よろしいでしょうか。

一方的な質問で申し訳ありません。

もし、小生の質問が気分を害するようであれば無視していただいても結構です。

このような質問をしたのは、heartさんが参考にあげた

ウコッケイ(http://www.ukokkei.com/info.htm
を卵一つをとっても、「自由に走り回っている鶏」が生んだ卵を買おうと思えば、10個150円とかでは到底手に入りません
という例の一つにあげたことです。

小生から言わせるとこれは暴論です。
この情報リテラシーと説得力に欠ける例を疑問に思ったからです。
なぜ【環境に配慮した商品は、大量生産がしにくいものであり】の例に希少価値(病気に弱い)の高いウッコケイを、持ってきたか理解できません。
これは、heartさんが完全に農業経済について知識が欠けていると指摘せざるおえません。


日本では、畜産オーガニック法ができていないので、まだ循環農業という具合にはいきません。
ですから、正式なオーガニックの卵はありません。生活の中に普及するには大量生産が必要です。ですがそれが無理だとどうして決め付けしまうのかわかりません。
それこそが情報のリテラシーと指摘しておきます。

例えば、キッコーマンとアメリカの有機卵の会社です。
この二つは大手です。

アメリカの例を出します。
http://www.peteandgerrys.com/

醤油大手のキッコーマンです。
普段、よく目にする「有機」という言葉。その本当の意味をどれだけご存じでしょうか?ここでは“ホンモノの有機しょうゆとは何か”をわかりやすくご説明します。下の1〜3を読んだ後3問のクイズにチャレンジしよう!
http://www.kikkoman.co.jp/products/yuuki/index.html


少なくとも、小生の意味する循環ある経済、環境に埋め込む経済は
オーガニックの法律のもとに国連機関と第三者認定機関とが連携をもって
緩やかなワールドワイド経済を提唱するものです。
これらは、新たな経済構築ですから、いままでのサイクルを断ち切るため
あらたな議論が必要です。
例えば、グリーンピースやパタゴニアなどの提唱する経済に近いとおもいます。

これも方法論ですね。

具体的提案です。↓
アメリカのオーガニック・スーパーマーケット
http://www.ecology.or.jp/member/pio/0004.html


http://www.newfarm.org/japan/

ロデール研究所における
圃場試験からの新知見
オーガニック農業は、炭素を大気中から隔離して土壌中の栄養物にする

ロデール研究所の23年に及ぶ農耕法比較試験場(FST: Farming System Trial®)におけるオーガニックと慣行型の穀物生産システムの比較試験により、オーガニック農法または再生可能な農法では主要な温室効果ガスとされる二酸化炭素が減少すること――すなわち、オーガニック農業は、増加の一途をたどる温室効果ガスの増加を抑え、気候変動を和らげる重要な働きを担うこと――が明らかになった。

http://eco.goo.ne.jp/life/eco/kenyaku/ecolife34.html
11月にドイツに行ったおり、久々にマックに入る機会がありました。日本とドイツのマックの違いを見てきてほしいとの依頼があったためで、フランクフルト空港のマックに入りました。全世界で同じ顔の(多分。ドイツとあと中国でしか見たことがないけれど)ロナルドが迎えてくれる赤と黄色の店内の装飾は見慣れているけれど、メニューを見ると「Bio Milch」(オーガニックミルク)とあるではないですか。そういえば昨年ドイツの雑誌の記事に「マクドナルドでオーガニックミルクを扱うようになった」という記事が出ていましたっけ。

http://www.patagonia.com/japan/enviro/reports/2004/dont_buy.shtml

参考です↓

必要としていないシャツであれば、買わないでおくということ
by イヴォン・シュイナード & ノラ・ギャラガー
『Fall 2004』カタログ掲載

カリフォルニア州セントラル・コーストのパタゴニア本社の近郊。そこでは、かつてアメリカ先住民のチュマシュ族が何千年にもわたって豊かな暮らしを営んでいました。彼等は小さな村に分かれて住み、毛皮の毛布、複雑に編まれたカゴ、貝殻で飾ったソープストーン製の壺などを使い、山の洞窟には手の込んだ抽象画を描いていました。それぞれの村にはゲームを楽しむ広場や神聖な建物があり、チュマシュ族は毎日のように、テメスカル(ネイティブアメリカンのサウナ)で清めの汗を流しました。また、村には食物を貯蔵する蔵があり、食物は必要に応じて分け与えたりもしました。そして、黒の顔料をつくるための非常に美しいホタル貝、ハニーデューメロン、松の実、野生タバコ、そしてさまざまなハーブや塩などを取り引きしていました。16世紀までには狩猟者と採集民の複雑な社会が確立され、広範囲に及ぶ高度な取引ネットワークができていました。

西海岸沿いに住んでいた他の部族も、同様の生活を営んでいました。カナダ北西部のキタマットに住むハイスラ族の元酋長であったジェラルド・エイモス氏は、父親の友人のことを今も回顧します。その友人はまだ夜が明けないうちに、海岸沿いの罠を仕掛けた道まで6キロ以上もボートを漕いで行き、一日中その道を歩き、罠をチェックしたり、しかけ直したりしていたのです。「晩秋から初冬までの間なら、ボートに戻る途中に渡る小川にはまだ、コーホー・サーモンが泳いでいました。小川のひとつで立ち止まってサーモンを捕り、きれいに洗ってバックパックに入れ、動物が罠に掛かっていたらそれと一緒に家に持って帰りました。そんな日の夕食はサーモンでしたよ。」

このような生活は「自給自足」と呼ばれます。この言葉は必要最低限の生活とか、必死に働くことによって暮らせる生活、という意味に取られがちですが、まったく違う観点での意味も存在します。パタゴニアでは、「豊かな経済」という呼び方をしています。豊かな経済では「ほどほどで十分な量」というものがあります。多からず、少なからず、ちょうど適度な量。そして、本当に大切なことをするのに十分な時間がある、ということがポイントです。人と人との関係やおいしい食事、芸術、ゲーム、休息などを楽しむ時間です。

米国に住む私たちの多くは、周囲に何でもそろっている、豊かであるはずの環境の中で生活をしていますが、その豊かさは幻想にすぎません。私たちが生きる経済は「不十分」という言葉の方がぴったりです。かつて、景気のいい会社の経営者にお金が十分あるかと聞いたことがあります。「分かってないねえ。お金というのはいくらあっても足りないものなんだ」というのがその人の返事でした。

私たちには十分なお金も、十分な時間もありません。エネルギーも足りなければ、静かな時間も安らぎも足りません。米国は世界で有数の豊かな国であるにもかかわらず、生活の質は世界で14位と言われています。20世紀中頃の哲学者エリック・ホッファーは「いくらあっても足りないものは、あなたを幸せにするためにそれほど必要ではないものだ」と語りました。

幸せになるために、私たちは必要のないものを手に入れようとますます懸命に働き、しかも同時に自然界を荒廃させているのです。作家でありマサチューセッツ工科大学講師であるピーター・センゲ博士は次のように言っています。「我々は夢遊病患者のように、誰も望まない最悪の事態に向かってどんどん加速を続けている。」

私たちが住むこの経済社会は、「欠乏の経済」とでも呼べばいいでしょうか。しかし、「豊かな経済」はかつてのチュマシュ族と共に完全に消えてしまったと思ってしまわないよう、ヨーロッパについて考えてみましょう。ヨーロッパの人々は今でも出来のよい服を数枚買い、それを長年にわたって愛用します。家やアパートも米国のものより小さく、公共の交通機関、小型で効率の良い家電製品や車を利用しています。それでも生活の質はアメリカのそれより25%も高いのです(アメリカはヨーロッパより75%も多くのものを消費しているにもかかわらずです)。一方ヒマラヤのブータン王国では、国王が「国民総幸福量」を調査するよう求めています。

どんな人でも、どんな国でも、どんどん太り、金持ちになり、最悪の事態に向かって無意識に歩き続ける可能性はあります。しかし、スリムで機敏で、美しさと時間に満ち、私たちの祖先に刺激を与えた「存分な幸福」という言葉のままでいることもできるのです。

今年のパタゴニアの環境キャンペーンでは、野生のサーモンの窮状に注目し、エコトラストが言う「サーモン・ネーション(サーモンの国家)」となるためには何をなすべきか考えてきました。それは流域全体とそこに住む人々の経済の健全性に寄与したいという人々の国家です。サーモン・ネーションは豊かな国家、魚が力強く成長するように人々が生きることのできる国家です。例えばアラスカ州では、音波探知機、流水での魚の数を数えるストリーム・バンク・カウンター、上空から数えるエアボーン・スポッターなど、高度な機器を活用してサーモンが乱獲されないように管理し始めてから、サーモンが回復しました。そしてこの20年間で、アラスカでの商業目的での捕獲量は2倍以上に成長したのです。

パタゴニアでは、こうして豊かであることに献身しています。私たちは大企業になりたいとは思いません。スリムで、機敏でありたいと考えます。最良の、いつまでも長持ちする衣料を作る。最高の製品を生み出し、賢く消費してもらうというのが当社の願いです。そして何か新しいことに着手する際は、必ず環境に与える影響を検討します。スキージャケットを作るなら、妥協を許さない最高のジャケットでありながら、雨降りのパリでドレスの上に着られるほどエレガントであるものをデザインします(大半のスキージャケットは1年のうち9ヵ月は押入れに入ったままですから)。そして何よりもまず製品の質にこだわりたいと考えます。「豊かな経済」では、野生のサーモンが川に戻り、木々は自然の高さまで成長します。水は澄み、神秘と魅惑が世界によみがえるのです。人は持てる資産の範囲内で生き、そして私たちに一番必要な、すでに持っているものを楽しむ時間が生まれるのです。


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