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(回答先: 小さな政府は、いっそうの談合社会をもたらすか?(引用・・問題提起編) 投稿者 ジャン 日時 2006 年 1 月 14 日 07:29:22)
すみません。大風呂敷ひろげて、トンズラこいちゃって。
いろんな考え方や感想があると思います。
「それ見たことか。現状容認派イコール談合容認派ではないか。」とか、
「アメリカだって、癒着して一部政治家と企業に私物化されてるじゃないか。」とかね。
でも、それを言いたくて引用したわけではない。
(私は、あくまで、小さな政府派だ。・・同僚の首を切るのは忍びないが、むしろそれを追求し、推進する現場にいるといったほうがいいかもしれません。ともかく、それをやっていかないと生き残れないし、それをやることが国民の意思だと思っている。いずれ、その時がくれば、自分で自分の首もきる。・・なんてね。冗談ですよ。)
肥大しすぎた行政機構をどこまで後戻りさせるべきか。
本来、行政は王権のもとに、権力で税を徴収し、単なる夜警国家的な役割を担っていたにすぎない。そのために科挙などの試験を通じて人材確保され、当時が終身雇用だったかどうかはしらないが、官僚内部の権力争いなどが演じられた。
異論はあるかもしれないが、豪族のうえに天皇が制度として現れたとき、まだ、天皇の権限は小さく、地方は実質的に豪族がしきっていた。今は、天皇と国家とは分断され、豪族の変わりに、有力企業がいる。
アメリカの災害復旧にチェイニーの息のかかった業者がやってるかどうかなどというのは、アメリカでは、たぶん、それほどの問題ではない。選挙で勝った陣営がやりたい放題という点は前からあっただろうし、災害復旧であれば、当然緊急の随意契約が可能で入札など必要はない。また、国の予算をあてにしなくても、経済が好調であれば、民間需要でやっていけるのだから。あえて、災害に巻き込まれる危険のある工事に手出ししなくてもという点もあるだろう。もともと小さな国家であれば、多少の癒着構造など、手続きさえきちんとしていれば、問題ではないのかもしれない。
すでに、国土交通省の技術的側面は、とっくに空洞化している。これは都道府県、市町村も同じ。現場体験が少ないから、すぐにコンサルに頼む。会計検査にまでコンサルを引き連れて対応している実態である。
他の分野でも同じ。唯一教育分野のみが現場教員が圧倒的に多いが、福祉関係なども、どんどん現場の分からない職員が増えている。果たして、それでまともな行政ができるのか。
いや、もともと行政など民間に奉仕する存在であるということを考えれば、それで十分、いや、もっと切り刻んで、範囲を縮小させねばならない。
それなら、どこまで縮めればよいのか。
組織体制としては、現在の部局長以上か、よくて決裁権のある課長までを残し、あとはすべて民間に委託かパートアルバイト、または派遣職員で対応(ショッピングセンターと同じレベル)。
仕事の分野としては、民間と競合するものは全て、廃止。(民営化ではない。)
仕事の範疇としては、もう少し法律を整備して、入り口規制を廃止して、出口規制とすべき(BSE牛と同じ・・・全頭検査は不要だが、そんなものを出せば、その牧場は倒産という社会体制にもっていく。今の日本の肉は産地表示はあってもどこの農家のものかわからないし、仮にその農家のものだと分かっても、産地の連帯責任で県レベルで面倒を見るから、その農家はそのままやっていける。これではいけないから、もっと農家自体が、自立した経営責任の感覚を持つ必要がある。)
しかし、出口規制でやると大変な支出が伴う分野では、徹底して入り口規制する。
特に、都市計画。これはいいかげんな行政指導ではなく、もっと規制を強化する。
大都市部は別として、地方都市では、農業の衰退や開発ブームでいいかげんな、農地から宅地への転用が進んでいった。このため、いびつな市街地が形成されたり、道路整備や下水道整備をわざわざ離れたところまで伸ばしていくなどの公共事業費の増加が必要となった。また、大型店の郊外出店が進み、一方で、中心市街地を疲弊させた。
そして、全国いたるところに、工業団地のあき区画の山である。そのために用地費、道路、用水路、排水路を整備してどこも赤字に苦しんでいる。誰がその責任をとるのか。
人口減少の時代の今、こうした大きいことがいいことであったのは過去のこと。所有権の侵害や制限といわれようが、都市計画的分野だけは規制を強化すべきと私は思う。
当初の問題提起からは、外れてしまったが、
減税して、行政の予算を徹底して削減してしまえば、はじめから官製談合は少なくなる。もちろん、その段階で民間の談合構造というか、業界秩序は温存はされているかもしれないが。社会全体として、責任ある競争体制を作っていくほかない。
・・とまあ、考察だおれだね。