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(回答先: 考察者k氏の「想い」を忖度すれば...。 投稿者 如往 日時 2006 年 1 月 12 日 17:15:43)
横レス失礼。
如往さん、どうもです。
>さて、人間の思考過程を概括すれば、decimal(十進法)もduodecimal(十二進法)もあるという多面性を許容しようとする一面があると同時に、binary(二進法)的な思考に偏った、つまり思考停止の状態に陥った側面があるでしょう。しかし、前者におけるように過去に個人の自在性(選択性)が比較的保障されていたと意識する人達にとっては、後者のような思考過程が顕在化・増長化しつつある社会状況は「息苦しい住み難いもの」と思われるかも知れません。
如往さんともあろう人が、かなり安易な(下でまさちゃんも指摘されていますが)、思考停止的な判断を下していたので驚きました。
binary(二進法)的な思考法に対置させるのに、「decimal(十進法)もduodecimal(十二進法)もあるという多面性」を持ってくるのも、少々安直という気がしますが、そもそも二進法というか、Kさんの発言に戻せば「デジタル二元論」的思考は、「デジタル」という(Kさんがどのような意味に使っているのか)意味不明の形容詞を除けば、陰陽二元論やゾロアスター教の善悪二元論を例に出すまでもなく、また、近代の黎明期に登場したデカルトの心身二元論を例に出すまでもなく、かなり以前から人類的思考の中に登場し、それなりのインパクトを与え続けてきました。
二元論的思考から豊かな稔りある思考世界を構築することは十分可能で、小生の敬愛するベルクソンは、『物質と記憶』で物心二元論からスタートして、驚くべき豊穣な思考(市川浩が「中間者の哲学」と名付けた)を展開しています。
とりあえず二元論的思考からスタートし、多数多様的世界を思い描くことは充分可能と思いますが(というか、現代人としてはそのような方策しかないのではないかというのが、現在の小生の思いなのですが)、いかがでしょうか。