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(回答先: Re: どうも、議論がかみあわないのですが・・ 投稿者 ジャン 日時 2006 年 1 月 09 日 10:37:51)
>ジャンさん どうやら議論は平行線のようです。
ジャンさんが主張している事は「当たり前の事」なのですが、当たり前の事が正しいかどうかは別問題でしょう。
「官製談合は犯罪」〜「犯罪は撲滅すべき」
ここは「当たり前すぎる考え方」でしょう。その当たり前の事が「何故是正できない」のでしょうか?
ジャンさんは「談合」は咎めず「官製談合は公務員が楽をするために起こっている」と主張されています。
ここは半分正しく、半分間違いでしょう。官製談合は「民業が官に依存しているから起こる」という部分の「民間企業が持ちかける」という場面を故意にかどうかは別にして避けているようです。
官製談合の構造は複数の企業が談合し、それを官は「見て見ぬふりをする」という方が多いのだろうと判断しています。一部には「官が今回はA社に落札させたいので他の会社はA社以下の見積もりを出してほしい」という様な物もあるのかもしれませんが、そんな事をして反発したB社に告発されれば終わりです。あるとしても、地元企業と持ちつ持たれつの関係の中の【地元企業保護(国レベルでは国内企業保護)】の範囲の一部分でしょう。
最初から主張していますが「官製談合も民間企業の官への依存体質の一種」なのだろうと考えます。
>【「官製談合」は、犯罪です。マイナスどころの話ではありません。】
犯罪というのは法律上の問題です。法律を作るのも運用するのも人間です。
>【「官製談合」は犯罪です。それなら犯罪がなくならないことを前提に刑法を改正しますか。】
官製談合がなくならない事を前提にしなくても「結果的に社会のためにマイナス面が多いような法律」ならば改正も必要でしょうし、運用面の見直しなども必要でしょう。法律が正義ではなく、法律は「社会で暮らす人がより良い暮らしをするためのルール」です。
しかし、官製談合には「税金の無駄遣いになる」という明らかなマイナス面もあります。
ですから、民間企業が依存体質への意識改革が進めば無くなっていくのだろうと考えています。
>【「官製談合」は、「官」が楽をしたくて、入札制度を疎かにし、税の無駄遣いをしているのであって、政策としての中小企業対策とか地元企業育成とは別個の問題です。】
この点の認識が問題点の本質なのだろうと思いますが「汚職をするために公務員になろうとしている公務員などいない」とKは考えています。
官というのは「楽=手抜き」をしたいとは考えてはいないはずです。まして「その手抜きをする事が犯罪であり、発覚すれば身の破滅」となればなおさらです。
官には「面倒に立ち向かわない」という体質はあると考えていますが、それは「それだけの時間的余裕や人員配置がない」という側面もあるのだろうと考えています。
>【しかし、公務員の身分は保障されていますから、まだ、民間の倒産に比べれば手厚いほうでしょう。】
このイメージ的な考え方が判断を見誤らせているのかもしれません。官製談合に絡んで「懲戒免職にでもなれば、全ての人生設計が水泡に帰します。退職金も無しで失業し、さらには公務員には雇用保険もありませんから、それこそ首吊りもの」でしょう。
社会的貢献度という事を考えれば、公務員は「比率的に民間企業の職員より役立っています」税金によって給与を支給されているのだから当然という考えもあるでしょうが「郵政公社職員は税金によって養われていたわけではありません」し「労働への対価賃金の報酬」という意味合いならば「公務員も民間労働者と対等ですし、職場を離れれば一国民であり生活者」であるでしょう。
Kは「公務員はもっと実情を主張すべき」だと考えています。まあ、公務員に限らず、全ての労働者は主張をするべきなのですが、日本では「愚痴は見苦しい」とか「文句を言わずに働くのが美徳」という風潮があり、明智光秀を筆頭に「主君への反逆は悪」という考え方もあり「勝てば官軍」という部分もあります。
ここを是正しようとしないのならば「アメリカ的合理主義(官製談合の悪という考え方も、それの一種)」を盲信的に追従しては駄目なのだろうと考えています。
合理主義を受け入れるならば「日本の慣習への啓蒙」とセットで行うべきであり、日本の慣習を尊重するなら「合理主義の浸透はソフトランディングになるのも認めなければいけない」のだろうと考えています。
官製談合に必要以上に目くじらを立てるのが「今の世相」ですが、こんなものは本当に必要ないのなら、いつか無くなっていくだろうとも考えています。