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(回答先: これからもよろしく。 投稿者 如往 日時 2005 年 12 月 13 日 04:16:24)
如往さん、ありがとうございます。
あるべき社会の提示が重要だという事に賛同致します。
これは、ユートピア社会主義としてマルクス・エンゲルスに批判されてきたものでしょう。
「空想から科学への社会主義の発展」においてユートピアをいきなりこの社会に出現させようとする試みは失敗に終わると断定されました。
この断定は間違ってはいないと思いますが、だからといって労働者階級が政治権力を奪取する事が全てを解決するという事も1917年のロシア革命以降の88年間の経験で間違っていた事が明らかになりました。
どのような社会システムが人々や自然を幸福にするのか
この事の考察抜きに現時点の資本主義に対抗する権力を樹立する事はできないでしょう。
耐震構造の偽造事件は資本主義の問題性を明らかにしました。
資本増殖が人命よりも優先する社会は是正されなければなりません。
経済を人間や自然の為のものに転換しなければなりません。
経済人類学者のカール・ポランニーは「大転換」の中で
「経済を社会の中に埋め込み直す。」と目標を述べました。
私は「経済を自然の中に取り戻す」と表現したいと思います。
経済は自然の中での営みに過ぎず、自然の基盤を破壊しない事が経済の死活問題です。
経済の中から生まれてきた資本主義経済は突然変異のガン細胞のようなもので自然を破壊しない内に切除しなければなりません。
この大手術をあるべき健康体をイメージしながら行うという事が我々の目標でしょう。
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【如往さん】
<質問です。>には丁寧な回答をいただきありがとうございます。レス文に「>」が挿入されていることを挙げて、以前デラシネ氏が批判されていた時のことも含めて気に掛かっていたもので、とにもかくにも事情が判明したのはよいことだと考えています。
私はワードで草案(下書き)を作成し、レスポンス・フォームにコピーしてから体裁を整えています。少し面倒なのですが、この過程を踏むと少なくとも一回程度多く文章を点検できます。それでも誤字・脱字の類いを防ぐことができず、皆様にはお見苦しいものを晒すことになってしまいます。阿修羅をはじめ2,3の掲示板を参考にしながら現状の様式に落ち着いたもので、自身ではシンプルで気に入っているのですが、果たして読まれる皆様の感想はどうなのか知る由もありません。ワヤクチャさんも読者に読み易いようなすっきりした方法を是非考案して下さい。
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【ワヤクチャ】了解しました。
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【如往さん】
ところで、私なりに下記のあっしらさんのレスを要約するならば、「政治革命とは社会革命へのプロセスに過ぎず、何らかの価値観の具現化である社会革命へとダイレクトに導くものではなく、したがって社会システムの変革を志向する主体は、何故革命が必要なのか、政治革命後の社会革命の全体像を明らかにしその価値を含めて人々を説得しなければならない。」といった主旨になると想っています。
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【ワヤクチャ】
この資本主義社会に憤っている人は多い事でしょう。ところがこの社会にとって代わる社会があるのか?という事が分からないという人が多いのだと思います。私もこの社会に代わるよりよき社会を模索する1人の人間に過ぎません。ところでよりよき社会とはどこから生まれてくるものでしょうか?それは他ならぬこの社会の中から生まれてくるのです。この社会の中に生成しつつあるものの中に既に来るべき社会は存在すると思います。その1つが生活協同組合であると私は確信しております。この市場経済の中にありながら株式会社とは違った事業展開をする法人として革命的な意味を持っていると思うのです。又、人類が生み出した化学物質をどう管理していくのか?といった問題意識の下に活動する個人もよりよき社会をつくる為に役に立っています。要は現在の動きの中に未来の萌芽を読み取る事、これこそが重要な事であるし、それを離れての革命などあり得ません。
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【如往さん】
最終的な全体像が最大限Gemeinschaft(共同体)的なものとして結実することを私は望んでいますし、その道程ではGesellschaft(協同体)を基体にした試行が繰り返されなければならないでしょう。そこにL.トロッキーが説いた“永続革命論”の時代を超えた真髄があると考えています。そして、創造(革命)には駆動力の形成が必須であり、さらには自立せる強固な個による連帯こそがあらゆる問題に対処していく力になるのではないでしょうか。
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【ワヤクチャ】
「自立せる強固な個による連帯」との事ですが、
「自立せる個」という事自体が可能なのか?
と私は考えております。
個人は自然や過去の労働の恩恵にあやかって生きておりますし、
あらゆる個人の考えは他者の過去の思考の上に生まれたものです。
個人は身体と意識の両方において自然と他者に依存している
というのが私の見方です。
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【如往さん】
それから、ワヤクチャさんが優先視されている生活者協同組合を取り巻く現況を考察していく上で、見田宗介著『現代社会の理論――情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書, 1996年)は参考になるかも知れません。また、本山美彦編著『「帝国」と破綻国家』(2005ナカニシヤ出版)収蔵の「第七章communismが陥った罠(鈴木啓史)」の併読を推奨したく思いますので、お時間の許す範囲で目を通していただけますならば嬉しいかぎりです。
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【ワヤクチャ】読みます。