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(回答先: 予告・姉歯耐震強度偽造事件、一番悪いのは、あなたである。 投稿者 考察者K 日時 2005 年 12 月 19 日 22:57:02)
まあ、Kの日頃のアジ演説を読んでいる人なら「小泉民間主導路線」を国民が支持したのだから「悪いのは国民である」的な論法で「悪いのは、あなたである」と言うことになるだろうと考えるだろうと思う。
しかし、それならば「悪いのは国民(小泉路線支持派)」と言うことになり、多くの阿修羅の住民には「俺は小泉氏を支持したことはない。前回選挙でも反小泉陣営に票を投じたから無実だ」という事になり、少なくとも「阿修羅のこの場」では「あなたである」は不適当となるのであろう。
と、思わせぶりな前振りをしたところで、現在の「諸悪の根元」候補である。建設会社について考えてみよう。Kの意見を読めば「設計士を抱き込んで悪を行った」のが建設会社であり、「チェック機構を誤魔化した」のが建築会社であるのだから、当然ながら「建設会社の罪は重く、こここそが諸悪の根元である」という考えは、ある意味では正しいだろう。しかし、それはあくまで「ある意味では」なのである。全ての事柄には表があれば裏があるのである。
広告代行業という業種がある。簡単に言えば宣伝用の郵便などの発送を代行する業種である。で、例えばだが「10万通の宣伝郵便を代行した場合」少なくとも10万通×80円以下では受けられないはずである。しかし、現実には「そんな金額では同業者に仕事を取られてしまう」
実は、大量の郵便を出した場合には割引制度というのがあり、それらを巧く利用すれば一通を60円程度まではコストダウンできるらしい(さすがに金額的には誤差があるはずなので突っ込まないでほしい)
しかし、10万通×60円として、600万円で代行を受けた場合、手間賃も、何もでない事になる。そんな仕事ならば「しない方が良い」と言えるだろう。
ところが、それをする業者もいる(もしくはいた)らしい。
どうするのかというと?郵便局に差し出す時に「10万通を8万通とか申告する」のである。
前に大阪タクシー戦争の話を書いたが、価格競争(値下げによる競争)を繰り返せば、行き着くところは犯罪行為しかないのである。
建設会社などは「関連企業も多く持ち、従業員とその家族を食わせていかなければならない」という面も有している。
今は談合といった物に対する世間の目も大変来厳しいので、入札に勝とうと思ったら「原価ギリギリでも厳しい」のである。事実、分野は違うが一時期のPCなどは「原価割れで販売していた」という話もある。
現在の社会の中で「継続的に仕事と雇用を確保したいのなら、悪すらも視野に入れなければいけない」のである。そうしなければ「建設会社は倒産し、関連企業の職員とその家族が路頭に迷う」事にもなりかねないのである。
つまり、建設会社が継続的な発展を目指すのなら「原価割れで仕事を受け」「受けた金額の範囲で建設をして、なおかつ利益を出す必要がある」のである。どうするのか?方法論とすれば「手抜き工事をするしかない」のである。
多くの人は「談合を糾弾する」、それは小泉氏の路線に反対とか賛成とかには関係なく「悪いことは糾弾するべき」と思っているからである。
多くの人は「高い物よりは安い物を歓迎する」それも、政治的な考え方とは別次元であり、もちろん、アメリカ追従などとも別の次元である。Kなどは「正常コストを考えるべき」とも書いているが、そんな奴は滅多にいないし、Kですら「できるだけ安い物を買う傾向にある」
しかし、その辺を直していかなければ「今回の耐震強度偽造事件のような事は、姿を変え、場所を変えながらでも、起こり続ける」のだろうとKは思う。
今回の事件は「国が悪いのでもなく」「誰が悪いのでもなく」社会全体がそのようにしなければ「生き残れない」という流れの中で起こった、必然の事故だったのだろうと思う。
その上で、最初に戻るのだが、異様に高いと言われる「この事件への関心度」は、実は視聴者にも「無意識に自分の罪を感じているから」という意識がある。のではないだろうか?
この社会を作っている構成員全てに責任があり、あなたの罪もかなり重いのではないだろうか?