★阿修羅♪ > 雑談専用16 > 447.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 環境、生協、etc. 投稿者 heart 日時 2005 年 12 月 13 日 02:56:22)
heartさん、ありがとうございます。
あなたとの対話は有意義だと思います。
もちろん、すべての対話に意義がありますが、特にという事です。
耐震強度の偽装問題などを見ますと資本主義(金儲け主義)は金の為なら人の命など何とも思わない人間を生み出したと思います。
環境問題以前にこの人間を金儲けの手段にまで貶める経済システムに対する改革が必要だと思います。
その改革と環境派の改革の連帯こそが私の求めるものです。
【ワヤクチャ】
>資本家の所有から労働組合の所有に転換し、最終的には生活協同組合の所有にする
【heartさん】
それも一つの妙案だとは思いますが、資本家が労働組合に所有権を委譲することに同意するかが問題だと思います。
【ワヤクチャ】
もちろん、資本家は自ら労働組合に金儲けの手段を譲ったりはしなでしょう。
これは、労働組合が資本家から生産手段を奪取するという闘争を提唱しているのです。
資本家の経営責任を追求する事によって可能だと考えます。
【heartさん】
最終的にやはり生活協同組合にするのであれば、最初から生活協同組合を作ってしまう方がやりやすい気がします。
【ワヤクチャ】
労働組合による生産手段奪取と生活協同組合による市場支配の2つを同時にやっていくべくでしょう。連携を取りながらなすべきです。あれかこれかではなく。あれもこれもです。
【ワヤクチャ】
>消費者と労働者に対する環境教育が必要
>資本家の環境破壊に対抗しつつ消費者と労働者に対する啓蒙も必要
>資本家の権力を打倒して消費者や労働者の権力を作っただけではいい経済になっている保障はありません。
【heartさん】
そうですね。対話していて、環境教育、本当に必要だと感じました。
今の大人の啓蒙もさることながら、これから育ってくる世代への環境教育もしないといけませんね。私は教育に携わる身ではないので身の回りの子供を教育することしかできませんが。
【ワヤクチャ】
環境教育はまず身近な所にある自然に興味を持たせるところから始めるべきですね。
生態系が絶妙なバランスを取って維持されている事の理解をいかに教えるかが課題になります。
【heartさん】
小さい頃から、自然環境の温かみを感じさせ、生物に対して愛情をもって接するように教え、ものを大切にする、「もったいない」概念を身に付けさせる。ある程度分別がつくようになってきたら、地域規模から地球規模で起こっている環境問題を教える。考えさせる。
【ワヤクチャ】
そうですね。現在の環境教育の現状を又見ていきましょう。
兵庫県の宝塚市にある小学校では給食の残飯をミミズを使って堆肥に変えるという事をやっています。残飯でも生態系の中で生かされるという生き教育になっております。
【heartさん】
経済学を学ばせるとしたら、その後ですね。でないと、経済優先の頭が出来上がってしまう気がします。
【ワヤクチャ】
まずは自然について教えるべきですね。
経済は自然の中で行われているという観点を教えるべきです。
食料が自然の恩恵であるという事をしっかりと教えないといけません。
【heartさん】
それから、ワヤクチャさんが「環境派の消費者が連携して市場を管理していく」という分野での第一人者としてご紹介くださった枝廣淳子さんの著書の紹介のページ
http://www.es-inc.jp/books/index.html
で、
《「子どもたちに問題を説明するだけでは十分ではない」と、ずっと思っていました。環境問題の現状や原因だけではなく、「まだ手遅れじゃない。こんな新しい取り組みが広がっている。こんなステキな未来だって可能なんだ」ということを伝えたい。》
と書いてありました。私自身の関心が、どちらかというと環境問題の現状や原因の方に偏ってきたため、取り組み事例について教える、という点には思いあたりませんでした。
【ワヤクチャ】
あきらめないという事が大事です。
我々はついつい「こんな取り組みでらちがあくのか?」などと思ってしまいます。
しかし、あきらめずにコツコツと取り組んでいる人々に接し感動をもらった人間は
「例え結果がダメであっても構わない。私はあくまであきらめないという人間の側に立ちたい。」と思うものです。自然を再生する可能性はまだ充分あるという事です。
多くの人々に環境派の考えを知らせる必要があります。
20年ぐらい前と比べれば随分と環境問題はメジャーになったんですからね。
枝廣淳子さんはワールド・ウォッチ研究所のレスター・ブラウン博士の「地球白書」の訳者です。あのような警告の本が当初いかにマイナーであったかです。
環境派は勝利を収めつつあると感じます。
【heartさん】
これも、環境教育の中で忘れてはいけない点ですね。もちろん、子供たちには大人には及ばないような想像力があるでしょうから、安易に解決方法を教えてしまわない方がいい面もあるでしょうが。
【ワヤクチャ】
子供たちと一緒に解決方法を探るという事が大事です。
そのような粘り強い取り組みの中から環境問題をライフ・ワークにする人が生まれてくるでしょう。今、どんどんと育ちつつある所だと思います。
【heartさん】
消費者は環境に配慮した商品を購入したからといって必ずしも環境から直接の恩恵を被れるわけではありません。
【ワヤクチャ】
まさにこの認識こそが重要なポイントです。本当は消費者は恩恵を受けているのですが、恩恵を受けている事が分からない事こそが問題です。どんなに些細に見える環境破壊も全ての生命体に被害を及ぼしているのです。
【heartさん】
これに関連して、私がよく農業について思うことがあります。
できるだけ日本で食料を自給すべき、と言っても、わからずやの経済界の人たちや一部の消費者は、自由貿易で日本は海外から安い農産物を買えるのだからいいではないか、と言う。食料を他国に頼るということは、他国の環境を消費していることに他なりません(また、相手国の環境破壊型農業を誘発・促進することもあるでしょう)。農産物だけでなく、土壌(窒素)、水をその国からもらうことになるのです。
【ワヤクチャ】
これは重要な指摘です。
日本は食糧を輸入する事によって養分を輸入しているのです。
一方、輸出をし続けている国は養分が奪われていくのです。
これが生態系を破壊しているのです。
日本は他国から養分を吸い取っている「吸血国家」なのです。
寄生虫と言ってもいかも知れません。
【heartさん】
また、農業には多面的機能
(国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等農村で農業生産活動が行われることにより生ずる食料その他の農産物の供給の機能以外の多面にわたる機能)(農林水産省HPより。また、
http://www.pref.yamagata.jp/ns/tamen/
が絵入りでわかりやすいです)
がありますが、多面的機能は輸入できません。
【ワヤクチャ】
そうですね。
食べるものを自分たちで作り出す事で文化が生まれるのです。
金の力で輸入するだけでは文化は無くなります。
まぐろは切り身の状態で海を泳いでいるというような感覚が増えるだけです。
【heartさん】
農産物を始めとして、あらゆるモノを、カネをもたらすものとしか見ていないんでしょうね、経済至上主義者たちは。こういう考え方の人たちをもうこれ以上生み出さないようにするためにも、環境教育が必要です。
【ワヤクチャ】
全てが商品でしかないのです。
換金作物という観点です。
金さえ儲かれば環境がどうなろうと知ったこっちちゃないという考え方が蔓延しております。
<以下は次回に譲ります。>