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(回答先: 消費者と生産者 投稿者 heart 日時 2005 年 12 月 07 日 07:22:16)
heartさん、どうも。
議論が広がりを見せているようで楽しいです。
経済活動の変革(環境に配慮した経済活動を目指す事)
に主導的役割を果たすのは「何を消費すべきか?」という事だと思っております。
商品交換が経済活動の中心を占めているからこの事を最優先課題にすべきだと思います。
労働はこの追求に応じた労働をするしか無いと思っております。
労働の目的は人及び諸生命体の幸福であり、必要な使用価値を作る事が労働の目的でなければなりません。
現在のように作れるものをなんでもジャンジャン作ってしまいその後に無理やり人に売るという事をやっていては環境は持ちません。
アイデア勝負で実に様々なものが作られ、宣伝で無理やり買わされているのです。
>消費者と生産者
>http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/303.html
>投稿者 heart 日時 2005 年 12 月 07 日 07:22:16: QS3iy8SiOaheU
>(回答先: heartさん、レスありがとうございます。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 >年 12 月 05 日 00:03:16)
>労働者についてあまりよい印象を持っておられないようですね。
そうではなく、人間の消費に焦点を当てた方が問題がはっきりすると思っているのです。環境配慮型消費と環境破壊型消費に消費を分類し、前者を増大させ後者を抑制しなければなりません。
>経済学では生産者と消費者を分けて考えますよね。しかし私は、現実ではこの二つを>あまり分けて考えるべきではないと思っています。というのは、生産者は消費者でも>あるからです。
もちろん、そうです。
私は人間の行動の中で消費行動こそが問題であると言いたいのです。
消費行動の変革は労働の変革に結びつきます。
>したがって、消費者かつ生産者たる労働者が(それも一部の労働者でなく全員が)一>人一株持って(労働者の間に序列をつけないようにする)、経営に参画するようにな>れば、企業のあり方が変わってくる、ということは十分ありうると思います。
労働者が経営に参画しても作る商品が環境破壊型の商品であれば問題は解決しません。
例えば安全な食品を追求している生協で働く労働者は安全な食品の提供の為に働くのです。
>内橋克人氏は、「もともと人間本来のあり方とは『生きる・働く・暮らす』の三要素>がばらばらではなく統合されていること」であると言っています。
統合はされております。
しかし、何に注意を喚起すべきか?
という問題はあります。
>例えば、日本型自営業は、「経営者も従業員もその生活・生存基盤と事業基盤が重な>り合い、同時にそれが地域社会と同心円にある」というように、「『生きる・働く・>暮らす』を統合し、地域社会を支えている」と言います。(今年2〜3月のNHK人間講座>のテキスト「『共生経済』が始まる〜競争原理を超えて〜」《講師:内橋克人》よ>り)
この論は消費の中身(従って労働の中身)にまで踏み込んでおりません。
その事こそが問題なのです。
>消費者主導、とか、生産者主導、とかいうことも、実際に何らかのアクションを起こ>す際には考えざるを得ないのかもしれませんが、分けて対立視しない方がよいのでは>ないかと思います。
しかし、これは実際には対立するのです。
消費者はいいものを安く買いたいし
労働者はなるべく高く売りたいのです。
1人の人間は消費者である時はいいものを安く買おうとし、
労働者である時は高く売ろうとするのです。
市場では「万人の万人に対する闘争」が基本です。
経済を改善する為には消費者主導の方がいいと私は考えます。
消費者は使用価値を求め、労働者は交換価値を自分が作るものに付与するのです。
>それに、地域循環型社会を構築するのであれば、そこにできるものが「日本型自営>業」であろうがなかろうが、「経営者も従業員もその生活・生存基盤と事業基盤が重な>り合い、同時にそれが地域社会と同心円にある」ということになってきて、ある地域>における財を生産する者と消費する者は一致するようになると思います。
問題は1人の人間の労働の範囲が限定されている事です。
野菜を作る人は野菜を作っていない人に野菜をなるべく高く売りつけようとするのです。
>ワヤクチャさんが描いておられる理想の社会においては、協同組合はどういうふうに>存在しているのですか?
消費者が生産を管理するという事は一人一人の消費者のニーズに徹底して応えるという事です。何を消費するか(すなわち何を生産するか)について生協内部で議論が活発に行われるでしょう。この事が経済活動をより環境に配慮したよりよきものにしていくのです。
>協同組合が今の株式会社並みにたくさんあるのでしょうか?
なるべく小さな単位での生協を作るべきだと思います。
その方が消費者のニーズに応えられるからです。
一方、小さな生協同士で話し合って「この商品については共同仕入れしよう。」という事になれば共通の商品を消費する事になります。
今の株式会社よりもはるかに多くの生協が林立する事になります。
>また、具体的に、例えばいわゆるコープ(生協)は、どういうふうに消費者の意思を>反映しているのでしょうか?
現在は年に1回の総代会と理事会で組合員の意思を反映させております。
しかし、日常的にアンケートなどを通じて組合員の多数が求める商品を開発しております。
>コープ、加入時に何千円かを払いますが、その後に経営に参画した、と感じたことは>ないのですが。
それはそういう機会に自ら参加しないからです。
参加しようと思えば機会はあるのです。
組合員の出資金によって経営が成り立っている組織なのですから組合員に発言権があるのです。
>それに、あの数千円だけで、コープは赤字にならずにやっていけてるんでしょうか?
いえ、もちろん利用が多くなければ倒産します。
あくまで市場経済の一角を占めている組織ですので商品の売り上げが少なければもちません。組合員は出資金を出してまで利用しようとした人なワケですから、生協をつぶさないように買い支えようという意識を持っている人が多いのです。だからもつのです。
>コープにおける「生産者」って、コープ製品をどこかで作っているんですよね。彼ら>のお給料は消費者どういう位置付けなのでしょうか?
「消費者にとって」という事ですよね?
消費者が自分が欲しいものを手に入れる為に人を雇って作ってもらっているという関係になるのです。
>先に協同組合論とかいう本を読むべきかもしれません、私も探しますが、もしよい本>をご存知でしたら教えてください。
いえそれよりも、協同組合の原理は単純なものなので、原理を把握していただき、市場経済における役割をご理解いただきたいです。
簡単に言いますと、市場経済の中で「こんなものがあったらいいなあ」というニーズに応える為にそのような欲求を持った人がお金を出し合って実現する活動です。
何でもかんでも思いつきで作る生産者主導型の経済とは方向が逆なのです。
生産者主導型の市場経済に対して消費者主導で変革していくという構図でお考えいただけましたらと思います。
>「可能なるコミュニズム」も、読んでみようと思います。
是非是非。
しかし、本屋に置いているかな?