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(回答先: heartさん、レスありがとうございます。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 12 月 05 日 00:03:16)
ワヤクチャさんへ
レス、ありがとうございます。
労働者についてあまりよい印象を持っておられないようですね。
経済学では生産者と消費者を分けて考えますよね。しかし私は、現実ではこの二つをあまり分けて考えるべきではないと思っています。というのは、生産者は消費者でもあるからです。
したがって、消費者かつ生産者たる労働者が(それも一部の労働者でなく全員が)一人一株持って(労働者の間に序列をつけないようにする)、経営に参画するようになれば、企業のあり方が変わってくる、ということは十分ありうると思います。
内橋克人氏は、「もともと人間本来のあり方とは『生きる・働く・暮らす』の三要素がばらばらではなく統合されていること」であると言っています。例えば、日本型自営業は、「経営者も従業員もその生活・生存基盤と事業基盤が重なり合い、同時にそれが地域社会と同心円にある」というように、「『生きる・働く・暮らす』を統合し、地域社会を支えている」と言います。(今年2〜3月のNHK人間講座のテキスト「『共生経済』が始まる〜競争原理を超えて〜」《講師:内橋克人》より)
消費者主導、とか、生産者主導、とかいうことも、実際に何らかのアクションを起こす際には考えざるを得ないのかもしれませんが、分けて対立視しない方がよいのではないかと思います。それに、地域循環型社会を構築するのであれば、そこにできるものが「日本型自営業」であろうがなかろうが、「経営者も従業員もその生活・生存基盤と事業基盤が重なり合い、同時にそれが地域社会と同心円にある」ということになってきて、ある地域における財を生産する者と消費する者は一致するようになると思います。
ワヤクチャさんが描いておられる理想の社会においては、協同組合はどういうふうに存在しているのですか?協同組合が今の株式会社並みにたくさんあるのでしょうか?
また、具体的に、例えばいわゆるコープ(生協)は、どういうふうに消費者の意思を反映しているのでしょうか?コープ、加入時に何千円かを払いますが、その後に経営に参画した、と感じたことはないのですが。それに、あの数千円だけで、コープは赤字にならずにやっていけてるんでしょうか?コープにおける「生産者」って、コープ製品をどこかで作っているんですよね。彼らのお給料は消費者どういう位置付けなのでしょうか?
先に協同組合論とかいう本を読むべきかもしれません、私も探しますが、もしよい本をご存知でしたら教えてください。
「可能なるコミュニズム」も、読んでみようと思います。