★阿修羅♪ > 雑談専用16 > 1010.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 共感していただいて、嬉しいです 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 2 月 16 日 22:11:10)
>東京音頭様
豪州ですか。
私の親友には豪州人が多いです。
一人は既に日本に20年住んでいます。
非常にシニカルな方が多いですね(笑)
私は、シドニーだけですが、10数回行きましたが、暇で直ぐ逃げ出してしまいます。
一月に、1泊4日(機内泊2晩)を、月に2回やったことがあります(笑)
実は今まで米国で3度訴訟をしたことがあり、3回とも勝訴しました。
2回は、商用でしたが、1回は離婚と養育権の裁判でした。
米国では、戸籍はないので、子供でも一米国籍市民で、そのプロテクトは政府の仕事なので、元女房の弁護士、郡政府のチャイルドプロテクトの弁護士、その他なんだかんだで、5人くらいの法律の専門家でぐちゃぐちゃやりました。
私の子供ですから、当然日本人でもあるのですが、彼らは「米国人」としてだけの認識でした。
日本で裁判すれば、そく勝利し、その結果を持って米国の裁判所で戦うこともできたのですが、子供の将来のため、全て米国で裁判を行いました(2千万円掛かりましたよー泣)。
その際、米国人である子供が、同じく日本人でもあるのに、米国人が日本にさらわれて行くことを、異常に恐れていました。
その方々に、特に裁判官に、「自分の無知な日本への知識で、米国人だけが子供を守れると言うのは、つまりは自分の無知がゆえに起こる差別である」と述べました。
差別は、つまりは無知が故の恐れでしかないのだと訴えました。
証言台で、思わずこみ上げる涙を抑えながら、「お前達の行っている、この子の祖国に対する無知が、こ子のもう一つの祖国を差別し、この子の将来を傷つけている」とこんこんと説明しました。
驚いたのは、裁判官は非常に良く、人の話を聞くことでした。
日本でもいくつかの訴訟は起こしているのですが、当日前の文書交換だけの「形」だけの裁判ではなく、日本人である私の意見を、好きなだけ述べさせ、そして次の日、裁判所から「あなたは子供に会う権利がある。それは誰にも阻止させない」と伝えてきて、その日のうちに子供に会えました。
カリフォルニアだったと言うこともあったのでしょうが、私の主張をじっくり聞いて、判断してくれたのは嬉しかったです。
ある知り合いの在日の母親は、娘が米国人と結婚し、孫は米国籍だけでした。
ところが娘夫婦が亡くなり、保険金目当てに、夫の弟夫婦が孫の養育権を主張しました。
そこで祖母は、孫に会ったときに、さっさと日本に連れて来てしまいました。
日本の国籍はなかったのですが、日本政府は、直ぐに特別な滞在許可を出しました。
これは米国では、犯罪になります。
訴訟中に、子供を連れて行っちゃったんですから(笑)
その後、祖母は米国の裁判所に出頭した際、裁判官から「あなたのやった事は、この国では犯罪です。なぜそんなことをしたのですか?」と聞かれ、大声で「孫を守るためなら、犯罪でもなんでも起こす!」と断言しました。
結果、裁判官は、「その子を本当に正しく育てるには、あなたが一番だと思う」と判決を出しました。
なかなか泣かせる判決でした。
差別に対して、戦うことができるシステムを持っている国だと実感しました。