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問題はむしろ、許容し得る殺人があり得るかどうかではないでしょうか。
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投稿者 張良 日時 2005 年 10 月 21 日 14:25:38: YeLj0JQdWAK.A
 

(回答先: 皆さん!「自殺と安楽死」についてお考えをきかせてください。 投稿者 膝枕 日時 2005 年 10 月 20 日 18:26:52)

死は究極の個人的問題だと思います。特定の人物の死に他人が直接関与することは、基本的に賛成できません。

安楽死は、最良の場合であっても自殺幇助の一形態です(そうでなければ、体のいい殺人です)。たとえ自殺の手伝いであっても、他者の死に直接関与することは、死の極限的意義を損なうことになります。

同じ意味で、心中や集団自殺も許容できません。孤独な自殺のみが、他者の手の及ばない個人の極限的行動として、受け入れざるを得ないものです。
とは言っても、自殺の恐れのある人間を周りの者が監視して自殺を妨げることについてこれを排除するものではありません。その人に生きていて欲しいと望むことは肯定されるべきだからです。

問題はむしろ、許容し得る殺人があり得るかどうかではないでしょうか。

安楽死も、本人の問題ではなく周りの人間の問題として、つまり許される殺人の問題として考えるべきではないでしょうか。「本人が望んでいることなのだから良いではないか」という理由付けの吟味に帰着するように思えます。

介助の苦労、その他の人的な事情、社会的な種々の都合、金の問題等々。多くの人を納得させるに十分な理由があれば、社会は一定の範囲内で殺人を許容してきたと言えます。

どんな場合に殺人を許容すべきか?許容できるか?
少なくとも本人が望んでいるからという理由については、賛成できません。

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