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(回答先: 雑談ネタなので移動してきました。 「身近な医師について」 投稿者 膝枕 日時 2005 年 10 月 02 日 23:43:14)
膝枕さんは同業のお知り合いの方が大勢いらっしゃる様で、おっしゃることいちいちごもっともです。小生の医療経営シュミレーションで、自由診療の分を省いておりましたが、行政指導もあり、混合診療は制限されております。同じ医療行為をあるとき(お金がなさそうな人)は保険で、ある時(お金持ち)は自由診療でというと、医者の都合でいいようにされてしまうのを押さえ、誰でも平等な自己負担での診療を目指すものでしょう。
混合診療を解禁する動きは、お金持ちは保険診療以上のものをお金がかかっても要求するし、近年、保険診療のしばりがきつくなってきている為、診療報酬を自由診療にも求めて行きたい医者側からの要求も出てきそうです。
ただ、自由診療は価格設定が法の外にありますから、同じ診療を医療機関によって違った価格で行う様にはなるでしょう。そこには当然価格を含めた競争が生じる。また、法で決められた以外の診療行為ですから、医療事故の場合、逃げが効かない。すなわち、ハイリスク・ハイリターンの世界。いつも行政を批判はしてますが、案外、守られており、保険診療の「ぬるま湯」につかっているのかもしれません。
確かに、厚労省の定めた保険診療以外に、全世界にはマダマダ、いい、夢の治療法があるのかもしれません。現状打破の為には、バクチに打って出ないといけないのかもしれません。が、一般に広めるには、安全性と有効性を客観的に示してからでないといけない。それにもコストはかかるし、研究時間を割かないといけない。
などなどの事があり、気の小さい小生としては、自由診療onlyには踏み込めないでおります。
なんと言っても、保険診療なら本人負担がだいたい3割で、患者の負担が低くて済むし、まずは保険診療を優先させ、保険診療では十分な効果が得られない場合で、いい治療法が非保険診療にはあり、ある程度危険性と有効性が確立されており、当院でも可能で、コストに見合う報酬を支払う同意が得られた場合、混合診療として、自由診療を導入して行きたいというのが小生の考え方です。