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(回答先: 食品添加物の現場 連載14 極端な安売りの裏に添加物屋の“活躍”・買い物のとき「素朴な疑問」を持って[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 10 日 23:35:12)
日刊ゲンダイ2月11日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載15
安部司
http://gendai.net/
添加物乱用をゆるしているのは消費者
便利さと見てくればかり求めてないか
消費者に問題はないか
一般的に日本人が摂取する添加物は1日平均10c、年間にすると4`にもなります。この連載も最終回なので、ここで添加物について、私がいま考えていることをまとめておきましょう。
数年前に「あれは食べてはいけない」「買ってはいけない」というような本が大流行しました。いまでも、添加物というと「あれは毒性が高いから危険だ」「これは食べないほうがいい」という方向にすぐ考えられがちです。たしかに、いま使われている添加物の中には「毒性」が高いものもあります。発がん性が報告されているものもありますし、ここでは書きませんでしたが、国の検査自体か不十分という問題もあります。国は個々の添加物の毒性は調べていても、複数の添加物を一度に摂取した場合の毒性は調べていません。あなたがいま手元に持っているおにぎり。それに入っている10種類の添加物のそれぞれには問題がなくても、それらを同時に取ったときの「複合摂取」についての影響はまだ十分にわかっていません。
しかし(ここが大切なのですが)、「添加物はいっさい口にしない」というのも現実的には無理です。普通の消費者には添加物の弊害なんてわかりませんし、仮にわかったとしても「一括表示」「加工助剤」など、表示の抜け道はいくらでもあるからです。だから、細かい毒性なんて覚えても意味がありません。それよりも、「添加物=台所にないもの」という公式を頭に叩き込んで、食品を買う時は必ずひっくり返して「裏」の表示を見て、「台所にないもの」がたくさん入っているのを避ける――。そのほうがよほど実践的です。
一方、私たちは腐りにくい、安く商品を買えるなどの「添加物の恩恵」も受けています。いま添加物がこの世からなくなれぱ、ほとんどの食品は値段も高くなり、見かけも悪くなり、日持ちもしなくなります。コンピニで手軽におにぎりやサンドイッチを買うことだってできなくなります。安いお酒だって買えなくなります。
メーカーは添加物のおかげで、安い食品を大量に簡単に作ることかできます。消費者も結局はそんな安くて見かけがよくて長持ちするものを求めていたりするのです。立場は違えども、添加物をありがたがっている点では、メーカーも消費者者も実は同じなのです。
「添加物まみれの食品を作るなんて許せない!」と食品メーカーを責める前に、消費者もいつも同じ昧で、いつまでも腐らず、色のきれいな食品ばかり求めるような姿勢を改めるべきではないでしょうか。(おわり)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
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