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(回答先: 食品添加物の現場 連載9 とにかく「裏」の表示をチェック・「台所にないもの」が添加物[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 06 日 01:54:49)
日刊ゲンダイ2月4日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載10
安部司
http://gendai.net/
魔法の粉……
どんな味でも自由自在!即席麺スープ
添加物だけで豚骨味を作る
この連載が始まってから、「安いコーヒーフレッシュは水とサラダ油と添加物でできているなんて知らなかった」「もっと加工食品の現場のことを聞きたい」という声を読者の方々から多数いただきました。そこで、リクエストにお応えして、もう少し「裏
側」のお話をしたいと思います。
いまや即席麺は「国民食」と呼んでいいほど、私たちの生活になじんでいます。皆さんも昼食に食べたり、夜食に一杯と楽しんでおられることでしょう。たしかに、最近
の即席麺は、お店で食べるものよりはるかにおいしいものが少なくありません。では、そのおいしさの秘密、スープはどう作られているのでしょう。
私は食品メーカーや学校・幼稚園のPTAなどから、添加物についての講演をよく頼まれます。そのとき、私は「白い粉」だけで作るラーメンスープの実演をします。まず「白い粉」が入った薬品ピンを数十個並べます。
「さあ、いまからラーメンスープを作ります。味は何がいいですか。私は九州人なので、とんこつスープにでもしましょうか」
そう言って、小さじで目の前の「白い粉」、なかには「ベージュ色の粉」を次々にすくっていきます。食品製造の現場に長く携わっていたので、いちいち添加物の量など量らなくても、目分量で必要な量はわかります。そして、「白い粉」が詰まったコップにポットのお湯を注げば「スープ」の完成です。
さあ、とんこつスープですよ。飲んでみませんか」
私がそう言ってコップを差し出すと、皆さん嫌そうな顔をします。しかし、そのうち勇気ある人が恐る恐る飲んでみると、「あっ、本当にとんこつスープです。おいしい!」「いつも食べているあの味だ」と驚きの声が上がります。
普段とんこつスープを飲み慣れている九州の人たちに、「本場の味」「これぞホンモノ」と言わせるものも、添加物の調合次第で作れてしまうのです。
もちろん、中華料理店やラーメン店と同じように、だしを取り、煮込んだスープを使っているインスタント麺もあるでしょう。それでも、食品添加物セロというわけにはいきません。ましてや、値段の安さを売り物にした商品では、液体のスープなど一滴も使いません。次回は、そんなラーメンスープの「レシピ」を詳しくご紹介しましょう。 (つづく)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
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