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2005-12-13
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20051213
■ 日本型終身雇用・年功序列制から21世紀型階級制社会へ
12月13日朝日新聞投書欄に、「会社は最高益 社員は消耗品」という投書が掲載されていた。
〔上場企業の中間決算で、過去最高の利益を更新する企業が相次いでいるとの記事が出ていた。〕
しかし、一サラリーマンの投書主にはそんな実感はないとのことである。
〔私の勤める会社(東証1部上場の製造業)では、数年前大幅なリストラを断行した。そしてその後は、正社員をほとんど採用せず、派遣社員を大量に入れた。また我々正社員にはサービス残業を強制しているのが実態である。月に50〜60時間、多い時は100時間にもなる。そんな状況での、最高益である。〕
一昔前、社会主義と資本主義を比べる言論では
社会主義には競争がないので人々は怠けてしまうのでいい商品はできない、
しかし資本主義は競争があるので活力が生まれていい商品ができる
と言われていた。
確かにその通り社会主義は資本主義経済に敗北し、なくなってしまった。
しかし資本主義が勝ったのか。
資本主義経済では、社員が働いた分は還元されるのが原則である。
ところが実際にはいくら社員が頑張って働いても還元されていない。
トヨタなどは空前の利益を上げていながら賃上げもせず、税金も払わない。
(参照)
■[しんぶん赤旗日曜版の魅力を探る]トヨタ法人市民税120億円減の怪
http://asyura2.com/0510/hasan43/msg/654.html
社員は働かされるだけ働かされて見返りがない。
これでは資本主義・自由経済ではなく奴隷制ではないのか。
競争に勝つために過酷に働かされるだけ心身が磨り減り、活力が失われるのであれば、競争がなくて活力がない社会主義と同じではないか。どちらの方がよりましなのか。
大多数の負け組とごく少数の勝ち組に二極分化される21世紀型階級制社会の時代が来る。
頑張って働いていれば昇給・昇進が予想された頃の日本型終身雇用・年功序列の方が遥かに人間的で良かったのではないだろうか。
今思えば日本型終身雇用・年功序列はユートピア的制度であった。
日本はユートピアを実現しながら経済大国という結果を出していた、と言えばあまりにも理想化しすぎるか。
この素晴らしい経済制度を変え、日本をアメリカに売り払おうとしている小泉や竹中は国賊ではないのか。