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【米経済コラム】次期FRB議長就任控え「中立」への旅続く−J・ベリー [ブルームバーグ]
http://www.asyura2.com/0510/hasan43/msg/260.html
投稿者 あっしら 日時 2005 年 11 月 02 日 17:57:52: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 米が0・25%追加利上げ、FF金利年4・0%に [読売新聞]【長短金利が並びそうな経済状況】 投稿者 あっしら 日時 2005 年 11 月 02 日 17:31:05)


  11月2日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)は1日開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げた。恐らく、ベン・バーナンキ氏がFRB議長に就任する来年2月1日までに、「中立」な金融政策に到達することを見据えている。

  FOMCはこれで12回連続して利上げを実施し、FF金利の誘導目標は4%となった。会合後に発表した声明では、次回12月13日の会合での13回目の利上げを示唆。FOMCは将来を見通す上で鍵となる言葉はそのまま残し、「インフレは基本的に抑制状態が続くと予想され、委員会は緩和政策の解除を慎重なペースで継続する可能性が高い」とした。言い換えると、3.75%というFF金利の誘導目標は依然として低過ぎ、景気刺激的であるということだ。12 月の会合でも、同じ言葉を使い、4%でも同様の結論に達する可能性がある。

  FOMCメンバーにとっての目標が、潜在成長率程度の景気拡大と物価の安定をもたらす、いわゆる「中立」の金利水準を達成することであるのは間違いない。FF金利の誘導目標が12月に続き、グリーンスパンFRB議長にとって最後の会合となる来年1月に引き上げられれば、バーナンキ次期議長はFF金利4.5%でバトンを引き継ぐことになる。現在の経済環境に照らせば、一部の金融当局者が中立と考える水準だ。

               議長交代

  その場合、議長交代はスムーズに進み、バーナンキ次期議長はその時点までの利上げ継続によって今より不確かな領域に入り込んでいる金融政策について、大きな裁量余地を持つことになるだろう。しっかりした金融政策を背景に、金融市場はグリーンスパン議長の後任にバーナンキ氏が控えていることに驚きもしなければ、反対の声もほとんど上げていない。市場のボラティリティー(変動性)の低さは、グリーンスパン議長はじめ現在の金融当局者に対する賛辞であり、またバーナンキ氏が次期議長にふさわしいとの評価でもある。

  根本的に、投資家は金融当局の過去10年間の歩みにおおむね満足しており、バーナンキ次期議長の下で柔軟性のある金融政策が継続されるとみている。グリーンスパン議長時代のFRBが示しているように、物価を抑制し経済成長を適切な水準とする上で必要な調整策は、積極的なものにもなるし慎重なものにもなる。2004年6月から、金融政策は積極的であると同時に、FOMCの会合ごとに0.25ポイントずつの慎重なペースでの利上げを続けている。来年1月の会合で、暫定的にせよ4.5%が中立水準とのコンセンサスが生まれれば、金融政策は緩和気味と表現されることはもうないだろう。

  もちろん別の表現が必要となり、それは恐らく委員会が次のステップに確信が持てないことを示す内容となろう。12月、来年1月の会合も同様だが、次の一手は金融当局者が経済指標をどう解釈するかにかかってこよう。14回連続の利上げ後、バーナンキ次期議長が率いるFOMCが見送りを決定したところで、必ずしも今回の利上げサイクルの終了を意味するものではない。利上げ打ち止め宣言までに、FF金利の誘導目標は5%かそれ以上まで引き上げられると予想するアナリストはかなり多い。

デビュー戦

  一部のアナリストはまた、バーナンキ次期議長はデビューとなる3月のFOMCで「インフレファイター」としての姿勢をアピールする必要があると指摘する。経済指標から十分な根拠が見いだせなければ、新議長率いる委員会がやみくもに利上げを行うのは愚行といえよう。バーナンキ氏が望むのは、適切な判断が下せる議長という評価を確立することだろう。加えて、FRB理事だった約3年間の言動からすると、バーナンキ次期議長のインフレファイターとしての資質は疑いようがない。

  1日のFOMC声明は、エネルギー価格の高騰とハリケーン「カトリーナ」と「リタ」による一時的景気低迷に言及。景気拡大持続については特に懸念を表明せず、「ハリケーン被災地域での復興計画により、経済活動が押し上げられる可能性が高い」と指摘した。物価については、声明は「エネルギーとその他コストの累積的な上昇はインフレ圧力を高める可能性がある」としながらも、「コア・インフレは過去数カ月間にわたり比較的低い水準で推移。そして長期的なインフレ期待は引き続き抑制されている」とした。

  ブランダイス大学のスティーブン・G・チェケッティ教授(経済学)は1日のインタビューで、短期的にインフレは「金融当局者にとって最大のリスク」との見解を示した。「個人的な考えでは、個人消費支出(PCE)価格指数で2%内外のインフレ率を維持するためには、政策金利を5%程度まで引き上げる必要がある」と指摘。教授は「議長だけではなく、委員会全体だということを肝に銘じておくべきだろう。彼らにはすべて、低位で安定した物価と高めで安定した経済成長の達成に向けた責任がある」と語った。「ベン(・バーナンキ次期議長)は議長席に陣取り、委員会を導く力となろう」とした上で、「金融当局の制度全体は力強い」と語った。

  まさにその通りで、次期議長指名が金融市場におおむね静かに受け入れられたことを見れば、バーナンキ次期議長はすでにその恩恵を受けているということだ。(ジョン・ベリー)

(ジョン・ベリー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

原題:Fed May Be on Road to Neutral Monetary Policy: John M. Berry(抜粋) {NXTW NSN IPBA2I0UQVI9 }

更新日時 : 2005/11/02 15:04 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html

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