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(回答先: FRB議長後任にバーナンキ氏指名、米大統領が発表 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2005 年 10 月 25 日 02:37:19)
10月24日(ブルームバーグ): ブッシュ政権は24日、アラン・グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)の後任に大統領経済諮問委員会(CEA)のベン・バーナンキの委員長を指名した。これに関する関係者のコメントを以下にまとめた。
◎スノー米財務長官: 「バーナンキ氏はFRB議長として、経済・金融政策運営上の豊かな経験を発揮すると期待している」 「CEA委員長としてのバーナンキ氏とは緊密に働く機会があった。経済分野での鋭い洞察力と知的な高潔さに深い感銘を受けた」
◎トリシェECB総裁: 「ベン・バーナンキ氏は中央銀行当局者として深く尊敬されており、エコノミストとしても優秀で、経験豊富な人物だ。グリーンスパン議長との間で築いてきたのと同様に、緊密で実り多い協力関係、同様の信頼感、友好的な関係を楽しみにしている」
◎福井日銀総裁: 「バーナンキ新議長の指名を心から歓迎する。私としてはグリーンスパン議長と同様、バーナンキ新議長との間においても緊密な関係を保ちながら、中央銀行に課された使命達成に共に努力したい」
◎キング英中銀総裁: 「ベン・バーナンキ委員長の次期FRB議長指名は、世界各国から温かい歓迎を受けるだろう。グリーンスパン議長の後を継ぐことは容易ではないだろうが、バーナンキ委員長は今後のFRBを率いる知性と個人的資質を持つ。私と委員長は、1980年代前半に米マサチューセッツ工科大学(MIT)でともに客員教授として隣合わせのオフィスにいた旧知の間柄であり、個人的にもお祝いの言葉を伝えたい」
◎モルガン・Sのジェン氏: ○バーナンキ氏について: 「候補者のうちで最もドルにプラスの影響が予想される人物だ」 「バーナンキ氏がハト派なのはインフレが低い水準にある時のみだ。同氏がインフレ目標の設定を支持しているのは周知の事実である。つまりインフレが抑制されている時はハト派、インフレが上昇するとタカ派になるわけだ。同氏をハト派とみる市場の見解には賛成できない」 「バーナンキ氏とグリーンスパン議長だけが共和党員として、民主党の間で支配的なドル危機論に勇敢にも真っ向から対決した」 ○外為市場の反応について: 「大きな判断ミスだ。ドルはすぐにも値を戻し、恐らくは大幅反発する可能性がある。ドルは数日中にも1ドル=116円を抜く可能性が高い」
◎バークレイズ・キャピタルのデービッド・ウー氏: デフレ懸念を高めた元FRB理事であるバーナンキ氏は、金利に関して「ハト(成長重視)派」と受け止められる可能性がある。米連邦準備制度の「慎重」なペースでの利上げでドルは今年、対ユーロで11.6%、対円で11.1%上昇しているが、「正式に指名が承認されるまで、市場は若干のドル売りが出てくる可能性がある」。
◎PIMCOグロス氏: ○24日の債券相場の下落について: 「きょうの下げは指名に対する投資家の失望からではない。単に先行き不透明感が強まっていることの表れだ」「市場関係者は私と同様、バーナンキ委員長の指名に満足するかもしれないが、グリーンスパン議長と違って、バーナンキ氏の政策運営には不透明感がある。結果として、リスクプレミアムが織り込まれ、高利回りになった」 ○バーナンキ次期FRB議長の金融政策について: 「バーナンキ氏が議長になれば、利上げを継続して金融市場関係者に強固な姿勢を証明する必要があると言う人もいるが、私はそうは思わない」 「バーナンキ氏は引っ込み思案ではない。最初の会合で適切な決定が必要だと判断すれば実行するだろう。前任から利上げ政策を引き継がなければならないと義務を感じる人ではない」 ○インフレ目標について: 「バーナンキ氏の議長就任に当たって、特に期待したいことはインフレ目標を利用した金融政策だ。バーナンキ氏がインフレ目標の設定を支持していることは事実だ。英国や欧州の金融政策で、インフレ目標の設定は成果を出している。これら諸国では米国よりも長期金利が比較的低水準にとどまっている。もちろん各国の特異性もあるが、インフレ目標を設定した場合、そうしない場合に比べて、中長期金利が低下しやすい」 ○米国経済について: 「2006年にリセッション(景気後退)はないとみているが、経済成長は2%程度に減速する可能性がある。成長率2%というのは将来の景気のもろさを予見する可能性がある」 バーナンキ氏は「住宅バブルに加え、世界貿易や貯蓄、消費の不均衡に立ち向かう必要がある」。
◎グラムリック元FRB理事: ○指名公聴会の見通し: 「指名公聴会は財政政策について質問するかもしれない」 「米連邦準備制度が取り組む最大の課題である物価の安定についても問うだろう」 「バーナンキ氏が提唱してきたインフレ目標の導入についても踏み込む可能性がある」 ○インフレ目標の導入の可能性: 「バーナンキ氏は導入したいだろうと思う」 「米連邦公開市場委員会(FOMC)で話す必要があるだろう。議会でもこれについて説明しなければならないだろう」 「現在は可能性が高まっているが、どの程度高まっているのかは私には分からない」
◎モルガン・Sのバーナー氏: ○バーナンキ委員長について: 「FRB議長として、バーナンキ委員長は有能さを発揮するとともに、継続性を維持するだろう。同氏は卓越した金融経済学者であり、優れたコミュニケーション能力を有する」 ○バーナンキ委員長が他の当局者よりもインフレ許容度が高いとの観測について: 「そういうことはない。FRB理事時代に、1930年代や日本の例を引いて、どんなにわずかなデフレリスクに対しても断固として戦うという議論を先導したことから、そのような印象を与えたのかもしれない。バーナンキ氏がFRB理事であった時期は、インフレは問題でなかった。しかし、同氏がインフレ抑制の強い意志を持っていることは、インフレ目標を個人消費支出(PCE)価格コア指数で1−2%に設定することを提案している点からも明白だ」
◎東京三菱銀のラプキー氏: ○インフレ目標の支持について 「インフレ目標を導入すると思われる。バーナンキ氏はインフレ目標を好むが、インフレ目標に縛られることはないと思う。そうでなければ、前任のグリーンスパン議長流の柔軟な対応と比べて、規則に基づく政策形成に制約されることになる」 ○調査と著述について 「公的記録にあるバーナンキ氏の政策に関する発言はかなり率直だ。今後もそうなると思うし、新しい連邦準備制度は透明性を高める動きを続けると考える」 ○市場の見方について 「市場はバーナンキ氏に大きな信頼を寄せるはずだ。彼は知的な議論を歓迎する一方で、現実的な常識も持ち合わせている。それによって、将来数年間にわたって米経済を確実に襲う多くの障害や逆風を回避する政策を実現できるだろう」 「グリーンスパン議長が述べているように、将来は究極的には理解し得ないものであり、柔軟で知的好奇心のある議長が十分に常識を用いる必要があるというのが市場の見方だ。こうした資質を、新しい議長に指名されたバーナンキ氏は備えている」
◎フィリップス元FRB理事: ○インフレ目標について: 「バーナンキ氏はインフレ目標設定を支持している。これは、有識者や理論派から異論もあるところだ。バーナンキ氏がすぐにインフレ目標設定に動けるとは思わない。しかし、同氏はインフレ目標が金融政策に役立つと強く信じている。その方向に向けて米連邦公開市場委員会(FOMC)を説得しようと努めるだろう」 ○グリーンスパン議長の政策を維持するかどうかについて: 「バーナンキ氏はグリーンスパン時代の一部を、FRBでともに担った。当然、政策にはある程度の継続性が予想される。ただ、バーナンキ氏は独自の見解を持つ学者でありエコノミストだ。新たな目で物事を見直し、グリーンスパン議長とは異なるたぐいの指導力を発揮するだろう。幾分かの変化の可能性はあると思う」 ○金利の見通しについて: 「今からバーナンキ氏が就任するまでに、少なくとも1、2回、場合によっては3回の利上げがあるだろう。その時点では、利上げを中断して事態を見極めることができる環境が整っているだろう」 「原油高や景気の強さが企業の価格決定力を高める兆候が出始めたところだ。この傾向が定着すれば、当局はインフレについて非常に懸念するだろう。その場合はインフレを抑え込むため4−4.5%を超えてフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き上げることも必要になるだろう」
◎ブローダス前リッチモンド連銀総裁: 「素晴らしい選択だと思う。最近、メディアでは多数の候補者が取りざたされていた。多くは候補者にふさわしい人物だったが、バーナンキ氏指名は卓越した選択だと思う。彼は今、実践的なエコノミストとしての見地から政策や調査に積極的に関与し、多くの面で世界一流の金融エコノミストだ」 「(連邦準備制度は)エコノミストが低インフレへの信頼感と言及するものを確立してきた。市場や経済は連邦準備制度を知っており、物価安定が維持されるとの信頼感を持つようになっている。バーナンキ氏はそれを実施し、物価安定を維持するだろう。それは重要な点で、経済が成功し、繁栄する場合に必要となる条件だ」 「グリーンスパン議長を引き継ぐ人物はほとんど誰でも、自身の信頼を確立するのに一定期間かかるのは避けられないと思う。バーナンキ氏はしっかりした足場を持って始動すると考えられる。彼は同僚のエコノミストや連邦準備制度の政策決定者からから相当な信頼を集めている。グリーンスパン議長のような伝説的人物に匹敵する仕事をする地盤は誰であっても少ししかないが、バーナンキ氏は他の多くの人より優位にあると思う」
◎PNCファイナンシャルのホフマン氏: 「素晴らしい選択だ。継続性がある。金融市場は彼に信頼を置いている。大統領は賢明な選択を行ったと思う」 「FOMCはバーナンキ議長の就任初年度中に、明確なインフレ目標を採用することになるだろう。これはグリーンスパン議長の足跡とは若干異なるが、インフレ率は高いより低い方がいいという見解で両氏は一致している」 「株式市場は(指名を)好感したようだ」 バーナンキ氏のデフレに関する過去の発言を考慮し、「債券市場はもう少し控えめな反応だった」
原題:PNC Financial's Hoffman Comments on Bernanke Fed Nomination(抜粋) {NXTW NSN IOVX9I0D9L35
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更新日時 : 2005/10/25 11:24 JST
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