★阿修羅♪ > 国家破産43 > 132.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
【ワシントン=広瀬英治】ブッシュ米大統領は24日午後1時(日本時間25日午前2時)、アラン・グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長(79)の後任の第14代議長に、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長のベン・バーナンキ氏(51)を指名すると発表した。
後任議長は、大統領の指名後、上院の承認を経て来年2月にも就任する。
グリーンスパン議長は現在5期目で在任18年余りに上り、来年1月末にFRB理事の任期が切れるのに合わせて議長職を退く意向を表明していた。
バーナンキ氏は、米プリンストン大学経済学部長だった2002年にブッシュ大統領の指名でFRB理事となり、いち早く米経済のデフレ懸念に警鐘を鳴らすなど、グリーンスパン議長の下でも大きな存在感を示してきた。金融政策の手法では、金利調節の指標となる物価水準をあらかじめ明示する「インフレ目標」の導入論者として知られる。
市場関係者の間では、後任議長候補として、バーナンキ氏のほか、米コロンビア大教授のグレン・ハバード氏(47)、米ハーバード大教授のマーティン・フェルドシュタイン教授(65)らの名前が挙がっていた。
ブッシュ大統領が、この時期に後任議長を発表したのは、米経済が堅調な成長を続ける中、市場に絶大な影響力を持つカリスマ議長の後継者を早めに明らかにし、円滑な議長交代を成し遂げる狙いがある。さらに上院の承認を年末の議会休会までに得るには、この時期の指名が必要と判断したと見られる。
米経済は現在、物価、雇用の両面とも比較的安定している一方、原油高などによるインフレ懸念が徐々に高まりつつある。グリーンスパン議長が昨年来進めてきた連続利上げの着地点を探り、米経済をインフレなき安定成長の軌道に乗せられるかが新議長の最初の試練となる。
(2005年10月25日2時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20051024i118.htm