★阿修羅♪ > 議論22 > 798.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 縄文ビトさんと問題意識が共通すると思いましたので議論させて頂いております。 投稿者 張良 日時 2006 年 2 月 23 日 12:28:16)
張良さん今晩は
>縄文ビトさんと問題意識が共通すると思いましたので議論させて頂いております。他の方のご意見やご批判を伺うことで、自分の考えが深まったり広がったりする事を期待しておりますので、これからも宜しくお願いします。
私の方としても宜しくお願いいたします。
“………本来信用創造とは現在においては架空の話ではなかったのかと考えてしまいます。………”
>架空の話と言うよりは、偽りの現実だと思います。インチキをインチキと見えないようにしているのです。有りもしない現金を貸し付けることが出来ると言うとインチキがばれるので、信用を供与すると言い換えているだけです。其の信用は銀行が創造したのだという事にしてです。銀行が創造した信用を供与するのだから利子をとっても構わないではないかという訳です。
預かった金額の9倍の額を貸し出している。この辺のことが私には解らないのです。預かった額の90パーセントというのでしたら当たり前の話で解るのですが、何せ頭があまり良くないので、いっぺん躓くと先へ進めない性質なので申し訳有りません。これからも色々調べていきます。
>一般の人々は、銀行は預かった金を貸し出しているのだと思っています。しかし、そうではないという事ですね。預かった金を元にして、其の9倍のカネを貸し出しているのです。しかも利子を取って。
しかし、「マネーを生みだす怪物」では、更に驚くべき事が述べられています。最初に預かった金というのも、実は、今では現金ではないという事です。本来の意味での貨幣ではない。では何か。政府の借金だという事です。正確に言うと政府の債務証書です。今や何処にも現金など存在していない。全ては、縄文ビトさんの仰る架空の話だという事です。
私は何ゆえにこのようなところに躓いているのかを自分なりに考えて見ますと、貨幣が持つ通貨発行益(シニョリッジ)が有ると考えに行き着くからです。当然そこではなぜインフレが起きるのか、なぜデフレになるのか。ある程度理解できるからです、そのように貨幣を考えたとき信用創造という形で中央銀行が発行した紙幣よりもより多くの創造が起きるということが考えられないからです。どこか私の考えの中に間違えている箇所があるのかと考えざるを得ません。
そして通貨発行益は確実に有ります。それは人口比に関係してきます。人口が多ければ多いほど通貨発行益が得られるわけです。
そのように考えると日本の「円」も世界で通用する基軸通貨になったということはある意味「円」を使う人口が増えたということになり、その分通貨を多く発行しなくてはなりません。そうでないとデフレになるからです。現在国債で縛られている通貨発行では確実にデフレになるからです。しかし一歩間違えれば国としての信用不安が起こると「円」を他の通貨に替えようとする動きから円売りに動きインフレになることは確実です。
ここが通貨を発行している難しさではないでしょうか。機軸通貨になったということはその通貨を使う人口が増えたということであり、その分通貨を発行しなければデフレになります。国債をより多く発行したからといってインフレになるのではなく、国の信用がなくなることがその通貨を持つことを嫌がり、物に替えようとする動きが強まる。
その他にもインフレ要因は現在のように原油の高騰、非鉄金属の原料不足から来る原材
料の高騰等ありますが、現在の日本ではデフレ圧力の方がまだ強いように感じます。原因としては円という通貨を使用する人口比に関係し、通貨量の不足から来るものと感じられます。
このことはアメリカにもいえます。機軸通貨であるドルが世界で大量に使われている現在、アメリカがデフレ傾向にならないのは、またイラク等世界に派遣する軍隊の費用が賄えるのはその通貨を利用する人口比に匹敵する通貨発行益があるからです。
ですがやがてアメリカといえども現在では、ユーロ・円という国の基軸通貨が増えた現在、いつかは通貨発行益が、やがては通貨の発行しすぎから来る、ドル離れという形のインフレに見舞われるのではないでしょうか。
まだまだ理論を立て、検証作業に入って確実なものにしていかなくてはなりません。そのようなわけでこの場で生半可な形で議論をしていくというわけにはいきませんが、自分なりに勉強する形では書いていきたいと考えています。
“………もし未来社会を考えてみたとき、その社会に貨幣が必要とされるか「必要に応じて働き、必要に応じて得るという」貨幣を必要としない社会かという二つの内どちらかを選択しなくてはならないと考えたとき、私は未来社会においても貨幣経済は立派に存在できるという確信を持っています。それを貨幣論で解き明かすものと位置づけています。………”
>貨幣が便利なものである事は間違いないのですから、如何にインチキを無くするかが課題であり、其の為の貨幣論が必要です。お互いにじっくり考えましょう。
本当にじっくりと考えて、間違いの無い理論として完成させたいと思います。