★阿修羅♪ > 議論22 > 792.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: Re: 再び、銀行による信用創造とは。 投稿者 縄文ビト 日時 2006 年 2 月 21 日 06:07:27)
縄文ビトさん、こんにちわ。縄文ビトさんの文章に脱帽と書いてあったのを見て喜んだ途端、直ぐ後に心配の言葉が続いていました。
“………張良さん脱帽します。
ただ世間一般で言われている信用創造に対する考え方なのでしょうか?
私も色々なところで調べましたが,はっきりとした、自分なりに納得する回答が得られませんでした。
その中で張良さんの説明は解りやすいものと感じましたが、後は大丈夫なのですかと言うことぐらいしかありません。………”
そう念を押されますと、勉強嫌いの私は不安になってくるのですが、とりあえずG・エドワード・グリフィンを信用することにします。彼の説明を敷衍すればそういう事になるという点では自信があります。
次に、縄文ビトさんの新たな疑問についてですが、
“………この独自に流通するという点、Aは預け先とは違うXという他の銀行に持っていけばこの証書を担保としてカネを貸してくれるということですか。………”
先ずお断りして置きますが、この部分は、現在の銀行についての説明ではないという事です。例の「マネーを生みだす怪物」に説明のある、かつてのヨーロッパに於ける初期の銀行業についてのものです。
預り証貨幣という用語も、著者が説明の為に使っているものです。しかし、とにかく貨幣なのですから、そのまま現金として流通するということです。但し、銀行の(金細工師の)金庫の中には、預り証の裏付けとなる硬貨が保管されている事が前提です。其の硬貨の代わりに、便宜的に使用され流通しているだけなのです。
以上の事を確認した上で縄文ビトさんの上の文章を見てみると、誤解によるものだということが分かります。独自に流通するとは、貨幣として、現金として流通するということです。現金を担保にカネを借りるというのはナンセンスでしょう。